私たちの社会は、
戦後の高度成長で
右肩上がりに急速に豊かになった。
しかし今ではもう、
成長の余白はどこにもない。
これから先、
右肩を上げることに執着すればするほど、
慢性肩こりにずっと苦しみ続けることになるだろう。
都市計画 の名のもとに行われる
莫大な費用を要する 公共事業 という大手術に期待するよりも、
町を殺伐としたシャッター通りに変えてきたものは、
いったい何なのか？を考えなければならない。
私は、
血行の悪くなった町の、
リンパの流れを良くし、気を整えることをしたい。
高度成長期に、
食い散らかして廃棄されたものを
ひとつずつ拾い集めて、再構成、再編成がしたい。
町を リミックス して、
押し黙ったままの人々のハートをＯＮにしたい。
町は、病気にならない予防医学を必要としている。
そのような行動に、大きなお金は要らない。
気の合う仲間が集まって
“ トシケーカク ” しようぜ！ って軽いノリで
町を使ってオモシロく遊べばいい。
従来の 都市計画 ではなくて
新しい “ トシケーカク ” をしたい。
たとえば、
町の図書館の喫煙コーナーで
雨ざらしになっていた イームズ を・・・・
救出大作戦！ とおもしろがって、生き返らせることとか。
５０年近く宇野港を見つめてきた 東山ビル に・・・・
明かりを灯し、再生させることとか。
長年、閉じられたままの店舗に・・・・
おまじない をかけて、
町の人と移住者たちの 交流施設 『uz』 にすることとか。
直島で廃棄される予定だった船をもらい受けて・・・・
海と陸との 際（きわ） に、
新しい賑わいの可能性を見出したりすることとか。
町の魚市場で、
ワイワイ楽しくご飯を食べたりすることとか。
私たちの プレイグラウンド 宇野港 周辺には、
まだまだ楽しそうな素材が、いっぱいあるわけだし・・・・
デンマークの
パルクール集団 ＴＥＡＭ ＪＩＹＯ のようなノリで
もっともっと、楽しく激しく、カッコよく、
みんなで “ トシケーカク ” しようぜ！
