八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

アートブームのゆくえ

2012-08-25 23:54:36 | イケン!

 

子供の頃、

観光地で売られている 民芸品 という土産物は

どうにも好きになれない代物であった。

 

やがて、大人になって、

 

民藝運動 の延長線上に

民芸品 というダサい土産物が存在することを知った。

 

Img_6958

  

柳宗悦 らの

研ぎ澄まされた 美の発見 も虚しく、

 

民藝 は、

大衆 の手によって、瞬く間に

観光地の土産物へと引きずり降ろされた。

 

凄まじい 観光地化 のエネルギーである。

 

 

今では、

 

民藝 という 発見された美 は、

大量の 民藝調民芸品 によって、 

徹底的にくぐもってしまったようにも思える。

 

 

 

話は変わって、

  

 

この頃、

流行りの アートイベント!

 

アート を主体とした 観光地化 とか、

アート は 地域活性化 の切り札とか、

 

アート 関連 は、

予算が通り易いのか?・・・・

 

全国的に アートイベント が

肩で風を切って歩いているようにも見える。

 

観光地化 地域活性化 が 目的 となり、

アート が 手段 になっているようにも思える。

 

口悪く言えば、

 

エッチが先か? 恋愛が先か? ということで、 

エッチが先 の男ほど、

見苦しく、間抜けな図となってしまう。 ・・・・ のに。

 

アートイベント というものは、

真剣に アート と恋愛するところから始めなければ、

地域の ヨコシマな魂胆 はスグに見透かされてしまうのである。

 

ご用心! ご用心!

 

 

また、

  

民藝 と同じく、

 

アート の周辺で

アート品 とか アート土産物 を氾濫させて、

 

個々の作家の 表現 を、

引きずり降ろすことのないよう

願うばかりであるが・・・・

 

いつのまにか、

 

個々の作家の 表現 そのものが、

ちゃっかり、お行儀よく、

アート品 とか アート土産物 とかに

ズリ落ちちゃってしまうことも大心配である。

 

 

問題は、

個々の作家の 表現 を

受けとめる 大衆 にもあるのだが・・・・

 

大衆 は、

 

鑑賞者なのか?

観光客なのか? 

 

どう見ても、

アート雑誌を片手にやってくる鑑賞者は、

昔、アンアン・ノンノを片手に倉敷にやってきた観光客に見える。

 

 

そんなことを、

ブツブツ考えながら・・・・

 

 

観光客も、鑑賞者も、立入禁止

あらゆる商行為も、禁止!

  

参加者=表現者 のアートイベント

 『バーニング・マン』 にヒントを求めて、

 

YouTubeで探してみた。

 

 

そんな私は、

ブーイング・マン である。

 

 

   


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