食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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半夏生と半夏のこと

2014-07-03 | 老廃物を出す
昨日は七十二候の「半夏生(はんげしょう)」でした。

七十二候とは、二十四節気のひとつひとつを3つに分け、その季節の特徴的な自然現象を言葉で表したものです。
竹笋生(たけのこしょうず・5月立夏の期間)とか、寒蝉鳴(ひぐらしなく・8月立秋の期間)とか、何となく聞いたことありませんか?

夏至から数えて11日目を「半夏生」といいます。

昔から、農家はこの日までに田植えを済ませ、休息を取る大切な節目の日とされてきました。
酒肉を禁じ野菜を摂らないようにするなど、物忌みも多かったそうです。

また、この頃に降る雨を「半夏雨」といい、大雨になるとされています。
たしかに集中豪雨が心配されてますね…

さといも科のカラスビシャクのことを「半夏」といいます。
この「半夏」が「生まれる」頃なので「半夏生」。

漢方では、その球茎(球根をイメージしてください)が生薬として使われています。
吐き気止め、痰切り、健胃消化などを目的として用いられます。

多痰、咳、吐き気、胸や胃のつかえ、めまい、頭痛、不眠、手足のしびれ…
水液がスムーズに流れないために起こる、さまざまな症状を改善する働きを持っています。

半夏」と名の付く漢方薬は
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
などがあります。

名前には出てきませんが、二陳湯(にちんとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、温経湯(うんけいとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうぼれいとう)などにも配合されています。

ちなみに半夏は生のままでは有毒ですので、決して食べないように
お薬は専門のお医者さんや薬剤師さんに相談して処方していただきましょう

気候の影響で体にも湿気が溜まりやすくなる季節。
スムーズに水が流れるよう、ケアしてくださいね☆

むくみを取る
老廃物を出す
気の巡りをよくする
食べ物から、いくつかお好きなものを、意識して摂ってみてください。

あ、流したら補うことも忘れずに。
体力・気力アップ

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



【漢方的分析】
性味/帰経
温、辛、生では有毒/脾・胃・肺

薬効
余分な湿を取り除き、痰を切る
水液の逆流によって起こる吐き気を止める
胸のつかえをとる



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