昨年は、自宅の新築と実家の耐震工事、2軒続けてプロデュースして1年が終わってしまったという感じ。
なんだかあっという間の1年だったけど、大きなことを二つもやり遂げた満足感と達成感は半端なし。いまだ、現状が信じられずにいる。これは夢か幻か・・。
振り返れば、2019年のお正月は改装前の古い家で3人できゅうきゅうと暮らしながら、父の介護やらなんやらでわさわさしていた。3人での暮らしにも限界が見え始め、小さくてもいいから「スープの冷めない距離」に自分たちの家を持ち生活のリズムを取り戻したいと、プランを練り始めていたころ。今これを書いているこの家も部屋も、影も形もなく荒れた畑の状態だった。
そんなことを考えながらの2020年のお正月の朝。
運よく耐震工事直後の実家で過ごすことができた。
まだまだ家の中は片付いておらずカーテンすらなかったものの、よみがえった”昭和の家”で家族水入らずでおせちを囲めただけでも奇跡のようだった。
納戸に十年以上眠っていた昭和の茶箪笥を出してきて元あった位置にすっぽり戻した。
私と姉が5歳と7歳のときに買ってもらった羽子板。
右は小さい頃、晴れ着につけていた帯。
昭和のレトロ感をいっぱい出してみたかった家に見事はまった。
60年間動いているぜんまいの古時計。
家族の想い出コーナー。
長い間、部屋の片隅でさみしい思いをさせていたお仏壇も、リビングの一番明るくてにぎやかなところに移ってもらって、なんだか肩の荷が少しだけ降りた。
こうやって新たな家で新年を迎えられるのも、この地を残してくれたご先祖様のおかげ。これからも毎日、感謝の気持ちを忘れずに生きていかなければと思う。
2020年、家族みんなが健康で過ごせますように。
たくさんのいい思い出ができますように。