Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Happy birthday to you and me.

2009-08-06 02:32:15 | アメリカ生活雑感
ちょうど48年前の8月4日、ホノルルでバラク・オバマが誕生した。
今日は、そのオバマ氏が大統領として初めてホワイトハウスで迎える誕生日。
家族とプライベートな“バースデー朝食”を楽しんだあと、彼の足はホワイトハウス内のある人のところへ向かった。

その人とは、アメリカの名物女性ジャーナリスト、ヘレン・トーマス(Helen Thomas)。
ユナイテッド・プレス・インターナショナル(UPI)に1940年から2000年までの57年間在籍し、ジョン・F・ケネディー大統領以降の歴代大統領を取材してきたベテラン記者で、ホワイトハウスの定例記者会見でいつも最前列のど真ん中、大統領の目の前に座り鋭い質問を浴びせる彼女は、いつしか“報道のファーストレディー”と呼ばれ一目置かれる存在になる。
ブッシュJr.の大統領就任時には、イラク戦争について「あなたはいったい何人の罪のない市民を殺せば気がすむのか?」と記者会見で直撃。また、ブッシュを「アメリカ史上最低の大統領」と呼んだことで関係が悪化、以来彼女の席は最後列に退けられて質問の指名さえされないようになったなど、さまざまな逸話が残されている人物だ。

今年オバマ氏が大統領に就任し、彼女の“指定席”は復活。
定例会議の時には、大統領の目の前に陣取る彼女の姿を再び見ることができるようになった。

その彼女は、奇しくもオバマ大統領と同じ誕生日。今日で89歳を迎えた。
午後、大統領はカップケーキを盛ったお皿を手にホワイトハウス内にあるプレスルームを訪れ、「Happy Birthday」を歌いながら彼女に歩み寄った。


“Helen wished for world peace, no prejudice, but she and I also had the same birthday wish. She said she wishes for a health-care reform bill.”
(ヘレンは世界平和と偏見のない社会の実現を祈ったけれど、彼女と私には共通の誕生日の願い事があるんだ。医療保険改革法案を通すというね。)

国民医療保険の実現に執念を燃やすオバマ大統領。
彼女をちゃっかり利用してしまうところも、なかなか心にくい。



The president celebrates with reporter Helen Thomas, who has covered every president since John F. Kennedy.
(J. Scott Applewhite / Associate Press)
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