Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

反応あれこれ。

2008-11-07 16:13:30 | アメリカ生活雑感
11・4のあとすぐ、以前住んでいたカリフォルニア(ベイエリア)の友人たちに号外を出した。
特にリベラルで知られるベイエリアの人々が、今度の選挙にいったいどんな反応だったのかも興味津々だった。

早速続々と反応が返ってきた。(英文原文ママ)

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"・・・around here everyone is ecstatic. last night there was yelling and cheering in all the streets around my neighborhood and firecrackers. i am incredibly happy today.
isn't he amazing. i finally have some hope for my country. i haven't had any hope for 8 years. it feels great.
geoff and i saw him speak a year and 1/2 ago before anyone thought he had a chance. i we've been working for his election ever since, but never thought he had a chance. i am phenomanally thrilled.

(この辺じゃみんな狂喜乱舞で、夕べうちの近所はみんな絶叫するやら歓声あげるやら、爆竹鳴らすやらで大変やった。今日はめちゃくちゃうれしい。彼はもう最高や!やっとこの国に少し希望が持てたわ。8年間何の希望もなかったから最高の気分。
1年半前にジェフ(主人)とふたりでオバマ氏の演説を聞いてからずっと、この選挙選を支援しとってん。チャンスがあるんやないかて誰もが思うずっと前に。でも正直大統領になれるとは思わんかった。もうびっくりするほど興奮してるわ。 
― Anne・アダルトスクール時代の恩師・バークレー在住  *なぜか関西弁訳)


“Obama's speech was eloquent and moving. When he first walked on stage, he had such a poignant expression on his face. I was so touched.
What joy it will be to see his beautiful family living in the White House.
I'm going to forward your pictures to Carlos. When I came home last night from him saying that he was "superfeliz" and that "America was a great country." Well, at least we're going to be a better country.

(彼の演説は雄弁で感動的だったわ。最初に彼がステージに歩み出たとき、胸にせまるような表情をうかべていたわね。ぐっときたわ。
彼のあの美しい家族がホワイトハウスに住むのを見られるなんて、なんて心躍ることかしら。
あなたが送ってくれた写真をカルロス(ベネズエラに住む共通の友人)に送らなくちゃ。夕べ彼から留守電が入っていてこう言っていたの。“最高にうれしい。アメリカはグレートな国だ”ってね。
まあ、少なくとも今よりもいい国になるでしょうね。

― Dede・バークレー在住)


“I'm sooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo excited about our new president!!!!!!!!!!! I totally agree the last 8years were nightmares... Firuz and i became citizens just before the election. That's why we were so excited to be able to participate by voting in such a historical election.
When i was watching election on TV, i wish i was in Chicago. Seeing a huge crowd it was so amazing. Actually, i thought about you and i was wondering if you and Pedro went to Chicago that day. I even told Firuz that i was sure that both of you went. It also so great to see people in other states as well as around the world celebrating our great new president.
When i went to campus the day following the election, everyone in SJSU was celebrating. Starbucks was giving away free coffee, jumba juice free juices and there was free foods. I'm still so excited about the election even though it is over that i can't stop expressing my emotions and excitement.

(新大統領の誕生、もうサイコーにうれしい!この8年間は本当に悪夢だった。フィリス(主人)と私は選挙の少し前にアメリカ市民になったの。だからこの歴史的な選挙に参加できることにすごくうきうきしたわ。シカゴの群集をテレビで見たとき、きっとふたりはこの中にいるって思ってそう話してたの。他の州や国の人たちが私たちの誇るべき次期大統領を祝福してくれたのも最高だった。
翌日、大学(サンノゼ・ステートユニバーシティー)に行ったら、みんなお祝いしてた。スターバックスはタダでふるまわれていたし、ジャンバ・ジュースも無料で、食べ物も無料配布されていたのよ。
選挙が終わってもいまだに興奮冷めやらない。この感動を表現してもしてもし足りないくらいよ。

― Nigora・アダルトスクール以来の友人。旧ソビエト・ウズベキスタン出身)


"Friends around me were very happy about the result. You know, Californians. Yes, Obama brought hope to the US, and we hope he can bring change to the world, too.

(まわりの友人たちはこの選挙結果を喜んでいるわ。カリフォルニアンですもの。そう。オバマはアメリカに希望をもたらしてくれたし、世界を変えてくれると期待しているわ。
― Amy Huang・バークレー在住。中国出身)


"Yes, we stayed very happy with the election of Democrat in US too, speacially him. In Brazil the news were very positive about Barack Obama, even though they talked about the hard job he will face!! But at least it a chance for change!!!"

(私たちは民主党の勝利に、特に彼が選ばれたことを喜んでいるわ。
ここブラジルでも、たとえ苦難に面しているとはいえオバマ氏に関する報道はとてもポジティブよ。少なくとも変革のチャンスということね。
― Maria・旧クラスメート/ブラジル在住)



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もともとカリフォルニアは民主党の牙城。(なぜか州知事のシュワちゃんは共和党だが)
そんなわけで、共和党は初めからキャンペーンの比重を置いていない。

公式投票結果を見てみると、州全体では、
61% オバマ
37% マケイン
票数ではなんと、約250万票の開きがある。

これがカウンティ(郡)単位になるとさらに顕著で、
サンフランシスコでは
85% オバマ
13% マケイン
と、もう圧倒的。

バークレーやオークランドを含むアラメダカウンティでは
79% オバマ
19% マケイン
と、これも圧倒的な開きだった。

ちなみ地元、イリノイ州では
62%対37%で、カリフォルニアとほぼ同じだ。


世界各国も概して、8年ぶりの民主党の政権奪回、ことさらオバマ氏の勝利を好意的に受け止めて報道している。
対話路線を強調しているオバマ氏と比べて、マケインはブッシュの強硬路線を引き継ぐと思われていたからだ。
何様のつもりだか、マケインは数ヶ月前「(イラクから軍隊を撤退させた)スペインの国王とは(大統領になっても当分)会うつもりはない」と言って内外から大顰蹙をかった。
この、“KY発言”はマケインが一気に落ちていくきっかけにもなった。


また、今回面白かったのは日本との温度差だった。
「よかった!」とコメントしてきたのは、アメリカに在住経験のある友人だけ。
普通に生活している日本人にとっては、「よかった」と言えるだけの十分な理由も知識もパッションもなかったからだろう。
まぁ、外国の大統領選挙に盛り上げれと言うほうが無理というものだが。
オバマ氏は日本でも注目されていたようだがマケイン氏にいたっては「で、誰よ?」という感じだったらしい。
もっともオバマ氏に関しても“オバマまんじゅう(by 小浜市)”や“初の黒人大統領か”という、全く政策とは関係の無いところで騒がれていたにすぎない。
結果、優勢と報じられていたオバマ氏が勝ったところで別段「歴史的」という感覚もなくて当然だろう。
だいたい、96年当時は私だってクリントンの対抗馬は誰だかも知らなかったのだから。


でも今は、大統領が誰になるか、政府が今後どのように舵取りをしてくるかが私たちの生活に大きく影響してくる。
私たちはアメリカ市民ではないし参政権もない。しかし、ここで収入を得、税金を払い、家のローンを払っていることになんら変わりはない。
医療制度も今後の生活に大きくかかわってくる。無関心でいるわけにはいられない。


4年に一度のアメリカ大統領選が盛り上がるのは当たり前とはいえ、今回の選挙にかける国民の真剣度はすさまじかった。
それはきっと、ここに至るまでの長い長い伏線があったからだと思う。特に、民主党支持派の人たちにとっては・・・。

2000年の大統領選挙では、民主党のゴア候補との投票差をめぐっていろいろな“謀略”がささやかれ、疑惑のうちにブッシュが政権を握ることになった。
そして、2001年、テロが起こり、ブッシュ政権は一気に戦争へと突入していく。
続く2004年の選挙でも、最後のアイオワの開票までもつれこんだ結果、ケリー氏を僅差で破って再びブッシュが政権を握った。“戦争効果”である。
あのとき、私の周りの人々が受けた衝撃と絶望を、今でも忘れない。絶望のあまりカナダに移住した人もかなりの数にのぼったという。

そして、戦争で国は疲弊。
ブッシュは政治に宗教を持ちこみ、科学を否定した。その結果“カトリーナ”を招き入れ、南部をボロボロに破壊した。また、アルツハイマーなどの難病の解明に期待される胚幹細胞研究推進法案にも拒否権を発動、道を閉ざした。
とどめは住宅ローン破綻、そして金融破綻、である。

以前ここにも書いたが、きっとブッシュはどこぞ(maybe mission from God?)から「アメリカを根本から破壊せよ」という密命を受けた人物(そのわりに頭悪い)だったのかと疑うほど、8年間で国を見事に破壊した。

その長い長い悪夢のような道のりを経て、やっとおとずれたわずかな光明が、今度のオバマ氏勝利だった。
しかし、これからが大変だ。
彼は神サマではない。一部の人たちは彼が全ての問題を一夜のうちに解決してくれるとバカな期待をしている節があるが、そうはいくまい。
敗戦国が国を建てなおすようなものだ。



昨日、選挙後最初の記者会見を見たあるトークショーのコメンテーターがこう言っていた。

「ああ、やっと“大人”の話を聞けた。なんて素晴らしいことなんだ!なんてったって、彼(オバマ氏)のスピーチはちゃんと文章になっている。主語と述語があって、最後にピリオドがあるんだから。」

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Change has come ~その2

2008-11-07 14:37:48 | アメリカ生活雑感

(Chicago Sun-Times 11/5)

この瞬間を境に、“President-Elect Obama(オバマ次期大統領)”と呼ばれる。


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カウントダウンから30分。
今か今かと待ちわびる観衆の前に、オバマ氏が家族と共に現れた。
最愛の娘サーシャの手をとり、ゆっくりと一歩一歩かみしめるように歩く彼にはすでに大統領の風格が漂っていた。

鳴り止まぬ歓声。
無数のアメリカンフラッグが揺れ、その第一声を聞き逃すまいとステージを見つめる人々。

“ハロー、シカゴ!”

勝利の第一声はまず、地元シカゴアンたちへ注がれた。
熱狂する観衆。

今夜は若者、特に大学生から20代~30代の人たちが圧倒的に多い。
普段は政治に関心のなかったこの若い人たちが、何かを変えなければと積極的に選挙に行って1票を投じた結果、今この瞬間がある。



“It's the answer spoken by young and old, rich and poor, Democrat and Republican, black, white, Latino, Asian, Native American, gay, straight, disabled and not disabled ― Americans who sent a message to the world that we have never been a collection of red states and blue states; we are, and always will be, the United States of America.
(老いも若きも、金持ちも貧乏な人も、民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ラティーノもアジア人もネイティブアメリカンも、ゲイもストレートも、障害を持つ人も持たない人たちも、今日のこの答えを出したのだ。
アメリカ人が全世界にメッセージを発信したのだ。我々は決して赤(共和党)の州や青(民主党)の州の寄せ集めではないということを。我々は今もそしてこれからも、アメリカ合衆国なのだということを。)



先日、大学のソシオロジークラスでのディスカッションで聞いた、クラスメートたちの生々しい話が頭をよぎる。
「父親が突然レイオフになった」「今年リタイアしたばかりの父親は、もらえるはずの退職金のあてがなくなり呆然としている」
彼らは、途方にくれる親たちの無残な姿を見て何かを変えなければいけないと感じたはずだ。
この、世界恐慌以来の大金融危機が彼らの生活を揺るがし、そのことが意識の変革をもたらしたとは何と皮肉なことだろう。
言い方をかえれば、この金融危機がなければ選挙結果はどう転んでいたかわからない。
ここまで追い詰められたことが、労働者や中間層を真剣にした。
もう白人主義などと言っていられない、誰かこの危機を第一優先として救ってくれる人物が必要だと目が覚めたのだ。


演説のなかで一番胸がじいんとなったのは、オバマ氏がアトランタに住む106歳の女性、アン・ニクソン・クーパーさんのことにふれたときだった。
奴隷解放の一世代後に生まれた彼女は、文字通りアメリカの激動の歴史の中を生きてきた。
女性であるがため、肌の色がちがうがために参政権が与えられなかった時代から、、自ら指でスクリーンに触れて投票した今日までの日々。
幸せな時代も暗い時代もずっと生きぬき、このアメリカという国がどれほど変われる国なのかを知っているのが、彼女なのだと。

そのあとに続いたこのフレーズこそが、彼のテーマだったように思う。


“So tonight, let us ask ourselves: If our children should live to see the next century; if my daughters should be so lucky to live as long as Ann Nixon Cooper, what change will they see? What progress will we have made?
This is our chance to answer that call. This is our moment. This is our time ― to put our people back to work and open doors of opportunity for our kids”

(今夜、自分自身に問いかけよう。もしも我々の子供たちが次の世紀を目にするまで生きたとしたら。もしも私の娘たちが幸運にも、アン・ニクソン・クーパーさんと同じくらい長く生きられたとしたら、彼女らはどんな変革を見るのだろう?私たちはそれまでにどれだけ進歩できるのだろう?
この問いかけに答えるチャンスが今なのだ。我々の瞬間なのだ。我々に与えられた時間なのだ。人々が再び仕事を手にし、子どもたちのためにチャンスの扉を開けるための。)



我々の子どもたちに何を残せるだろう?
そう考えたとき、政策はおのずと決まってくる。それが彼の中を貫く強靭な芯なのだ。
戦争も地球破壊もない世界。
つまらない差別も貧困もない世界。
「イマジン」の世界がそこにはある。



途中からは、10万の群集もオバマ氏に合わせて絶叫する。

“YES WE CAN!!”
“YES WE CAN!!”

”YES WE CAN!"”



目の前の光景があの、何度もビデオで見た伝説のマルティン・ルーサー・キングJr.牧師の“I have a dream”スピーチとだぶり、自分が歴史の1ページの中にいる感覚に酔いしれる。

道が険しいことは皆、わかっている。
しかし、アメリカはようやく決断を下し、動き始めたのだ。
やれる。きっとやれる。
そう思わせてくれる新しい指導者の下で。


群集に何度も何度も手を振り、うなずくオバマ氏。
ミシェル婦人とステージの奥に消えるその瞬間、ふたりは見つめ合い手を取り合う。
その、何と崇高にして堂々たる姿よ。


ホワイトハウスにふさわしい家族がやっと今、新しい家族(子犬)を連れてアメリカと共に歩み始める。


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喜びのシカゴがよく伝わる動画。よく見るとなんと私たちもどこかに!
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Change has come~その1

2008-11-07 04:52:13 | アメリカ生活雑感
"Hello, Chicago!"

10万人が息をのんで見守ったオバマ氏の勝利の第一声は、“地元”シカゴへの挨拶だった。
大きなどよめきがあがり、人々はこぶしを突き上げる。

11月とは思えない暖かなシカゴ。
例年なら今頃はミシガンからの風で震えあがっているところだが、今日はジャケットなしでも十分だ。
雲ひとつない夜空に、高層ビルのライトアップがくっきりと浮かび上がる。

この瞬間を記憶にとどめるために集まった人たちの頬は高潮して、目の前のスクリーン一点を見つめている。
黒人も白人も、ラティーノもアジアンも、老いも若きも、アメリカ国民もそうでない人たちも。
私は今まで、こんなに喜びと希望に満ち溢れた人々の顔を見たことがない。


**************************************

午後5時半
歴史的瞬間に身をおきたい一心で、私たちは電車に飛び乗った。郊外からは約1時間のシカゴへの旅だ。
駅にはオバマTシャツを着こみ、オバマと書かれたプラカードを持っている人も目立つ。
みんな心はひとつ。会いたい人も、向かう先もひとつだ。
今日は電車のスケジュールも“スペシャルイベント”扱い。通常は片道5ドルするチケットも、往復5ドルになった。

午後7時ごろ、ユニオンステーション着。
街全体がもう、異様な熱気に包まれている。何か「ポジティブな空気」とでも言おうか。
ロックコンサートでもない、ホワイトソックスのワールドシリーズ制覇でもない、戦争反対のラリーでもない、独立記念日やニューイヤーズイブでもない・・・明らかに、ここにいる全ての人たちに共通する「明るい何か」に向かって歩を進めているこの感じは、生まれて始めてだ。
道行く人々はみな微笑んでいる。

今夜オバマ氏がスピーチをする特設会場にはチケットがないと入れないため、チケットを持たない人たちはその横のグラウンドに集結し、あちらこちらに何台も置かれた大型スクリーンで選挙開票速報を見つめ、来るべき瞬間を待つ。
次々と各州の開票結果が映し出され、オバマ氏リードのテロップが出ると回りは大歓声。マケインリードの州には、ブーイングが起こる。



手作りの“開票マップ”を着ている人発見


8時ごろ、大統領選を決すると言われる注目の州、オハイオでのオバマ勝利の一方が流れると、一気に勝利ムードが漂う。
しかし、アメリカは西と東で3時間の時差がある。最後の投票が閉まるのはシカゴ時間で10時。(カリフォルニア、ハワイ、アイダホ、オレゴン、ワシントン:午前0時のアラスカは、論外)
いくら勝利が見えたとはいえ、公に投票が閉まる10時までは勝利を喜べない。みんな黙ってがまん。そして後数秒というとき、どこからともなくカウントダウンが始まった。
よもや大統領選開票でカウントダウンを聞こうとは。




そしてその瞬間、スクリーンには「BARAK OBAMA ELECTED PRESIDENT」のテロップが映し出される。
轟音のような歓声が響く。
360度見渡す限り、叫ぶ、泣く、飛び上がる、抱き合う人々。
ほっとした気持ちと、もっとこの瞬間に酔っていたい気持ちとが入り混じり、群集の中で呆然とたたずむ私。


そのとき、スクリーンからキャスターの低い声が静かにこう告げた。

「Barak Obama will be the 44th president of the Unitied States」

その、周りの熱狂とは対照的なあまりにも冷静な声の重さに、体がぶるぶるっと震えた。
何か熱いものが体の奥のほうからぐわぁ~~っとこみ上げてきて、それがとめどない涙となって体の外に流れ出ていく。
なぜだかわからない。やっと訪れるわずかな“希望”の光に、かもしれない。

横で大きな黒人のおっさんが子どものように涙をぬぐっている。
オバマTシャツを着た3人組の若い黒人の女の子たちは、悲鳴をあげながら抱き合っている。

みんな「人生で一番うれしい日」の顔を見せている。

間もなく、新大統領の勝利スピーチが始まる。









(つづく・・)
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