Life in America ~JAPAN編

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ばか高い医療費

2006-09-19 13:34:31 | アメリカ生活雑感
6月に滞在先のシカゴで初めて病院で診察を受けるという体験をした。
そのときの請求額にはすっかり驚かされたが、アメリカに住んでいる人たちからすれば当たり前の額ということがわかってきた。

数年前、Dedeが道で転んで鼻を強く打ち、その後も血が止まらなくなって救急病院に飛び込んだことがあった。そのとき、血が滴り落ちる彼女を見て看護婦はひとこと「命にかかわる人を優先しますから今すぐは対応できません」と言い放ち、Dedeはその後待合室で2時間近く待たされるうち出血多量で倒れたのだった。さすがにやばいと思ったのか、そのあと緊急手当てを受けたそうだが、そのときの合計の請求額は400万円だったという。
ケタまちがってんじゃないの?とPちゃんと一緒に何度も問いただしたが間違いではなかった。

マサコさんの場合。
彼女は現在、近くの大型ディスカウントストアーで社員として働いているので医療保険はその会社がカバーしてくれている。ご主人のポールはすでにリタイアしており、彼女の会社の保険が頼みの綱。それもあって、ポールのためにも仕事はやめられないらしい。会社がカバーしてくれなければ、保険も医療費も高すぎて個人で簡単に支払える額ではないからだ。仕事の内容はともかく「保険のために職に就く」という人が多いのもうなずける。

「私もいつまで仕事を続けられるかわからないから、今のうちになるべく悪いところは直しておかなきゃって考えてるの」とマサコさん。
最近、子宮の定期検診でちょっとした異常がみつかり詳細の再検診をしたそうだが、そのとき「It's up to you(やるかやらないかはあなた次第ですよ)」と病院に言われたそうだ。
そう、ここでは何でも「up to you」。
言葉を返せば、「お金の払えないやつは、はじめからやめときなさい」と言っているようなものだ。要するに、貧乏人は死ね、ってこと。

私の場合、現在はPちゃんの職場のおかげで安く保険に加入することができている。
保険に入ったとたんに気が緩んだのか2回も医者に行ってしまった。もし保険に入っていなくて何かが起こっていたら・・と考えると空恐ろしくなる。学生生活をしていた3年間、よくぞ何の保険もない状態で何事もなくすごせたものよと思う。と同時にぞっとする。

悲しいかな、トシとともに病院にお世話になる機会が増えるのは現実。もし病気になったら、即日本に帰って治療を受けたほうが精神衛生面でも金銭面でも絶対安心だと思う。
つくづくアメリカでトシはとりたくないよな~、と思う今日このごろ。

Comments (2)
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<おまけ>

2006-09-19 10:18:08 | アメリカ生活雑感
先日のライブ参加のお礼にと、ポールがギャラでランチをごちそうしてくれた。
Emeryvilleにある“Bucci's”という、洒落たイタリアンレストラン。なんでもかなり歴史のあるレストランらしく、店内はちょっとおしゃれをしたビジネスマンらしき人たちで大賑わいだった。
値段も高すぎず、味もまぁまぁ。
ごっそさんでした。
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