研修に来ている青年

　中野市から当社に修行に来ている若者がいたので、僕の家に晩飯を招待した。というのは、噂ではアパートでヤモメ生活をしているから、毎晩カップヌードルにパンとかおにぎりだけとか、とにかくまともな晩飯を食べていないと聞いたのである。
　まだ２３歳なのか、もう２３歳なのか判断が難しいのですが、今時の２３歳では希少価値のある、ウブで素直な好青年でもあるのでしょう。昨日の夕方に、セールスマンらしい髪型にするために床屋も行き、また春物のスーツも新調してきて新人セールスマンらしくなっていました。僕も、昔はこんな初々しい時代があったのだろうなーと、何だか懐かしく眺めていました。笑

　わが家に２人で入ると、すでに三人の子供たちが遅いと云わんばかりに、テーブルに座って待っていました。自己紹介もなく、すぐに酒を出し飲みだしたのであります。青年は、ビールが苦手だといい、焼酎も苦手みたいで、梅酒をくれというのです！！珍しい人だと思いながら、家内に聞くと昔らか瓶に保存してあるようです。僕は、興味がないので一切飲んだことは有りません。しかも、わが家の梅酒は保存してから１５年経つ貴重なものなのだそうです。しかも、二瓶もあるのだとか・・・・・。知らなかった！

　青年は、旨いといいながら梅酒を水で割りながら、グビグビと飲み少なくなると一気に飲んでしまいます。おかわりするかと聞くと、ハイと素直にいいます。遠慮しないところが、若者らしくていいのでしょうか。次も、またおかわりするかと聞くと、ハイいただきます。と答えが来る！なんだ結構強いのじゃないか！と、僕は思ったのであります。

　青年は、営業のノウハウをほとんど知らないので僕の経験したことを分かりやすく説明しながら、二時間ほどたっぷりと説教じみてはいましたが、今後のビジョンやすることなど延々と楽しく世間話を交えながら和気藹々と時間が経過してきました。彼は、僕が話をすると必ず箸をおいて手を膝に添えながら真摯に聞きます。
余程、親の教育が良かったのか、彼の出来がいいのかわかりませんが素晴らしいことですね。だから、食事が全然すすまないのでした。笑

　ここなのですね、いままで見てきた若者は、僕が話しをしていても、食べながら酒を飲みながら適当に聞いているようにしか見えません。そんなことはないのでしょうが、やはりこの青年のように僕が話をしだすと身を乗り出して、しっかりと聞いてくれる、実に嬉しいじゃありませんか！僕は、ついつい本気でいままで喋ったこともない大事なことも言ってあげました。真面目に聞く人には、本気で喋りだすものなのです。この青年が、果てしなく活躍して会社を盛り上げ、近い将来自分が新人を鍛えて出世する姿が目に浮かぶようです。

　最終的に、悪は滅び正義は勝つ！が、ごとく、真面目な人は優秀の美を飾り出世するものです。彼はまさしくその道をまっしぐらにすすんでいくでしょう。今後ますますの精進と活躍を祈念いたします。（＾＾）