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詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(85)

2020-07-29 09:32:38 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (宇宙のはてに小さな橋がかかつている)

ぼくはときどきそこを通るものを考える
まだ名づけられていないもの

 「考える」ということばは「思う」よりも意識的である。精神的である。心情的ではない、と言えばいいのか。
 「名づけられていない」には「名づける」という意思(精神的意欲)が感じられる。
 「名もないもの」なら「事実」。
 「名ものないもの」に「名づける」のが詩である。
 「名づける」とは「名もないもの」に、自分の「意思」という「橋」をかけ、渡っていくことである。


*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)

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