墨象家 | 書家 | 木村松峯(木村峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

世界の名画/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(17)

2019年05月25日 19時04分39秒 | 世界の名画

ピエタ

●カンヴァス・油彩。縦351X横389センチ。ヴェネツィア、アカデミア美術館。


自らの死期の近いのを予感して、死後に祀られる礼拝堂のために描いたとされる作品だが、なんらかの理

由で制作は中断され、パルマ・イル・ジョーヴァネによって彼の死後に完成されている。とはいえ、パル

マの手の加わった部分は比較的僅少であり、ティツィアーノの、最後の作品として十分な力と気品のこも

った、きわまりなく崇高な、色彩のドラマである。






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世界の名画/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(16)

2019年05月24日 21時24分35秒 | 世界の名画

刑冠のキリスト

●1570年頃。カンヴァス・油彩。縦280X横182センチ。(部分)。ミュンヘン、アルテ・ピナコテーク。


晩年の、1570年頃、あるいはそれより数年遅れる頃の作とみられる。約25年前に描かれているルーヴル像

の同一主題の作品から構図を繰り返して描いたものである。しかし構図は同じでも、その味わいのいかに異

なっているかに驚かされるし、生きいきとして自由な筆触と色彩が、感動にとりいかに直接的な効果を持つ

ものであるかを知らしめてくれる。






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世界の名画/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(15)

2019年05月23日 19時44分21秒 | 世界の名画

自画像

●1567年頃。カンヴァス・油彩。縦86X横65センチ。マドリード、プラド美術館。


1567年頃のティツィアーノのもっともおそい自画像である。ベルリンの美術館にも自画像が1点あるが、

その方は5年ほど先立つものと思われる。完結な色彩で光の中に浮き立たせる手法はレンブラントをさえ

思わせる。ヴァザーリがティツィアーノの家を訪ねた折に見た自画像というのは、この作品なのか、ベル

リンのそれなのかは不明だが、時代的にはベルリンのそれとみておきたい。






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世界の名画/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(14)

2019年05月22日 19時02分54秒 | 世界の名画

キューピッドを目隠しするヴィーナス

●1565年頃、カンヴァス・油彩。縦118X横185センチ。ローマ、ボルゲーゼ美術館。


かつては▶︎三美神◀︎の名で呼ばれていたこともあれば、ポンペイの壁画にある一場面との類似性から▶︎キュ

ーピッドの教育◀︎とも呼ばれていた。1565年頃の作とみられており、茜色に染まった背景の空の描写やこ

こかしこに光に、満ちた晩年の様式が認められる。よく似た図柄の作品が、ワシントンのナショナル・ギャ

ラリーにもある。






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世界の名画/ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(13)

2019年05月20日 19時09分11秒 | 世界の名画

手袋の男

●1523年頃。カンヴァス・油彩。縦100X横89センチ。パリ、ルーヴル美術館。


マントヴァのゴンザーガ家のコレクションにあったものだが、モデルの人物の名前は不明である。

「ticianus f.」の署名がある。1523年頃の作と推定され、すなわち、ティツィアーノがまだ比較的

若い頃の作品である。引き締まった若者の風貌や手の表情が生む全体の雰囲気に、肖像画家としての

彼の才能が遺憾無く発揮されており、彼の肖像画中の傑作にあげられるべきものである。






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