daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

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理事職のこと(2)

2015-05-23 09:01:27 | 日記・雑談
前のエントリ、もしかすると今期で退任のように読めてしまったでしょうか。
そう、ともそうでない、とも書くわけにいかずちょっともどかしいのですが、ご了承ください。
ただ、普通の会社でも部署を異動するときそうであるように、留任&部署変更の場合でも、理事間の引き継ぎは常に意識しておくべきだと思います。
仕事の多くは誰がやっても同じ結果になるべきという側面がありますし、そのための考える材料を自分だけで抱えてしまわないことが大切と心に留めています。

今回は自分の担当した電子メディア部と事業部についてすこし書いてみます。
現在の将棋連盟はそれ以外に、通常の会社と同じように総務・経理があり、将棋界特有の部署として渉外部(棋戦を担当し、おもに新聞社さんと接する部署)と普及部(支部や大会など、おもにアマチュアの方々と接する部署)があります。
どこももちろん大切で、当たり前ですが他の部署のことも考えながら、物事を進めていく必要があります。

さて自分の担当部署ですが、メディア部はモバイル中継やニコ生放映など。
事業部は道場(2F)・販売(1F)・出版など。
他にもありますが、ものすごくざっくりひとくくりにしてしまうと、お客さんを増やして、売上を伸ばすことが、自分に課せられた仕事でした。
将棋連盟の経営というものをシンプルに考えると、やはり将棋ファンの数を増やすことと、将棋という娯楽・文化に使ってもらえるお金を増やすこと、この2点が目標になると思いますので、その分かりやすい指標になる部署を担当したことになります。
他にも支部会員や大会の参加者数など、数値目標を持って取り組むべき分野はたくさんあります。
「普及」というのはある意味魔法の言葉ですが、具体的な目標に向かってチャレンジすることが、組織としては大切なのかなと思いました。

その担当部署の成果としては、まずモバイル中継はおかげさまで、順調に成長を続けることができています。
ガラケーからスマホへのシフトが進んだ2年間で、アプリの開発もひとまず一段落と言えるところまで来ました。
中継局数もすこしづつ増えてきていますし、タブレットでの記録など、新しい試みも進めています。
このチームには理事就任以前から関わっていますが、今後も成長が大いに期待そうで何よりです。
昨年から新しい仲間を迎え入れることもできたのも、とても嬉しいことでした。

またニコ生将棋番組の盛り上がりもご存じの通りです。
累計来場者数はいつの間にか3000万を突破したようですね。
電王戦の今後については、6/3に発表会を行うことが決まりました。
この件に関しては僕ももちろんずっと関わってきたので、ようやくここまで来れて本当に感慨深いです。
僕もニコ生は、この2年でずいぶんいろいろ視聴しましたし、今後も楽しみです。

事業部のほうもおおむね好調な部署が多かったのですが、物販だけは苦戦しました。
なにせモノを売ったことなどない人間ですから、いろいろ行き届かない点があったかもしれませんし、的外れな指示を出してしまった部分があったかもしれません。
棋士の商法、ではないですが将棋連盟の事業はどうもポテンシャルを十分生かし切れていないと感じています。
他にも仕事が多く、というのは言い訳ですが、新手を打ち出せないまま2年が過ぎてしまったのは反省点です。
道場や教室はおかげさまで好調で、これはスタッフの努力と、あとはやっぱり、将棋に良い風が吹いているのだと思います。
この波を、しっかりつかんでいくことが大切ですね。

どちらの部署も(他もそうでしょうけど)関わる人の数が自分の想像していた以上に多く、その点でも苦労しました。
盤上以外のコミュニケーションが新鮮、はさすがに言い過ぎとしても、やはり将棋では経験できないいろいろなことがあって、良い勉強になりました。
いつだったかある人に「仕事のほとんどは人間関係だよ」と言われたことを思い出します。
仕事は日々のささやかなことの積み重ねで、成果は誰か一人のものではない、というのが実感です。(当たり前ですが)

そんなわけで、感謝することの多い2年間でした。
それが、何より自分にとって良かったことかもしれません。
今後自分の棋士人生がどうなっていくかまだ分かりませんが、業界の発展のために、与えられたポジションでそのときの自分にできる役割をしっかりこなしていきたいと思っています。