daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

羽生森内百番指し

2011-11-25 18:01:19 | 日記・雑談
この3日ほど、ゆるやかに情報を遮断して、上記の本をひたすら並べておりました。
その数100局とすこし(指し直しがあるので)。トータルで何時間ぐらいだったのかよくわかりませんが、楽しく、贅沢な時間でした。
以前からまとまった時間ができたら、と思っていたのですが、実際のところ自分の意思で作らないことには、なかなかそういう時間は取れないものですね。

本当は温故知新のつもりだったのですが、どちらかというともともと知っている将棋が多く、感動再び、という感じでした。
僕が東京に出てきた10年前でちょうど3分の1の33局、四段に上がる頃でようやく半分ぐらいだったので、それもそのはずです。
近年の戦いはそのまま定跡の進化に直結している将棋が多く、当然とはいえすごいです。
タイトル戦が多いのはもちろんですが、他に早指しの将棋に迫力があるものが多く、印象に残りました。近年では2年前のNHK決勝や、4年前の日本シリーズなど。
記憶になかったところでは、第30局の終盤戦にたまげました。こんな寄せがあるのかと。

いま僕の手元にはもう一冊、「中原誠名局集」が並べられないまま置いてあります。今度こそ本当に温故知新になるでしょう。またこういう時間を作って、盤に向かいたいと思っています。


そして現在は竜王戦第4局観戦中。難解な序盤戦を経て、中盤を素通りして難解な終盤戦に突入していますが、さっぱり手が当たりません。
ということで(?)盤外の話題をすこし。

今シリーズ、ツイッター上では食事・おやつが注目を集めていて、これを見ていてかつて佐藤棋聖ー丸山挑戦者の記録を取ったときのことを思い出しました。
僕の記憶に間違いがなければ、残り10分の秒読みに入った丸山さんが、秒読みを頼んだ直後に猛然とホットケーキを食べ始めたんですよね。僕はそれを物欲しげに見つめていた、と担当記者さんの証言があるんですが、誰でもびっくりして見ちゃうと思いますよ(笑)
形勢も佐藤棋聖良し(に僕には見えた)で残り時間も豊富、でもこの将棋は結局そこで決まらず大熱戦になります。つまり燃料補給は必要だったわけですね。
この将棋はほかにも、冷房合戦で異様に対局室が寒かったり、対局翌朝に丸山さんがさっそうとサイクリングをされていたり、といろいろ記憶に残っています。

そういえば羽生ー森内戦も1局だけ記録を取ったことがあります。
この将棋も大変な激戦で、印象に残っています。あまり昔を懐かしんではいけませんが、一番の修行時代に間近で見た将棋というのはやっぱり印象深いですね。
どの将棋のことか、興味のある方は調べてみてください。

告知をひとつ。
明日は我らがモバイル編集長が、ニコ生でボンクラーズについて語るとか。
本人は「将棋番組史上最も知名度の低いゲスト」であることを大変心配していたのですが、自虐ではなく事実なので、どうかみんなで冷やかしに行ってあげてくださいね。
ボンクラーズも24に投下されてから話題沸騰みたいですが、実は僕はまだ見に行ってないんですよね。温故知新と真逆の方向ですが、またこれもどこかで時間を取らないといけませんかね。

それではまた