山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

木曽駒ケ岳周辺の花

2013-08-14 15:15:04 | 登山記録

宝剣岳登頂後は、中岳を通って木曽駒ケ岳を目指しますが、登山道は広く傾斜も緩やで、これといった

危険個所もなく、歩きやすいコースです。

登山道の脇には、千畳敷カールでは見られなかった、背丈の低い植物の花が色々観察できます。

 

コケモモ<ツツジ科 スノキ属>  常緑小低木
和名は「苔桃」で、苔は地面を覆うという意味で、蘚苔類の苔ではありません。背は低いものの
ツツジ科の樹木で、ブルーベリーの近縁種です。花は秋には赤い実になり、食べられます。 














 

ゴマノハグサ科 シオガマギク属>  多年草
和名は葉が4枚輪生することから付けられたようですが、必ず4枚ということでもなさそうです。ヨツバシオガマ















ミヤマアキノキリンソウ<キク科 アキノキリンソウ属> 多年草
和名は「深山秋の麒麟草」で、アキノキリンソウの高山型近縁種です。黄色が鮮やかなことから
コガネギク(黄金菊)とも呼ばれます。
ミヤマアキノキリンソウ














ヒメウスユキソウ<キク科 ウスユキソウ属> 多年草
ヨーロッパアルプスに咲く、エーデルワイスの近縁種で、中央アルプス固有種のウスユキソウです。
ウスユキソウの仲間では最も小さい種類ですが、形の上ではエーデルワイスに一番良く似ています。
ヒメウスユキソウ














ヒメウスユキソウ(同上)
ヒメウスユキソウ














コマクサ<ケシ科 コマクサ属> 多年草
花の形が馬の顔に似ているところから和名は「駒草」です。少し大袈裟ですが、高山植物の女王
などと呼ばれています。
コマクサ














イワツメグサ<ナデシコ科 ハコベ属> 多年草
高山に生えるハコベの仲間です。一見、10弁花に見えていますが、2深裂した5弁花です。
1.5cmほどの小さな花ながら、群生する姿は見事です。
イワツメクサ














タカネツメクサ<ナデシコ科 タカネツメクサ属> 多年草
これも、1.5cm程の小さな花、集まって咲いている姿が何とも可愛らしいタカネツメクサです















ゴゼンタチバナ<ミズキ科 ゴゼンタチバナ属> 多年草
ミズキ科の草本で、稜線上では主にハイマツの根元に小さな群落を作っています。4枚の白い花弁のように
見えているのは総苞弁で、花そのものは小さくてあまり目立ちません。
ゴゼンタチバナ














ウサギギク<キク科 ウサギギク属> 多年草
北方系のキク科植物で、千島やアリューシャンの草原にも咲いているそうですが、適度な湿り気が
必要らしく、砂礫などの乾燥した部分には生えず、他の植物の群落に入ることで水分を確保しているようです。
草丈のわりには大輪の花を咲かせ、明るい黄色の花は稜線では目立っています。
ウサギギク














木曽駒ケ岳は山岳信仰の山、霧の中を降りてくる白い道衣姿の人達とすれ違いました。















頂上に着きました。残念ながらガスで展望はありません。































頂上には二つの駒ケ岳神社があります。
此方は木曽側にある「木曽駒ケ岳神社」です。















此方は伊那側に建つ「伊那駒ケ岳神社」です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする