ツルウメモドキはニシキギ科の落葉蔓性植物で、生息環境は河川域の砂礫地から
亜高山地帯の山林とかなり範囲は広いのですが、何れもやや貧栄養な土地がこの植物には
適しているようです。
河川域に生えるものは画像のように、絡みつく樹木がないため、蔓はあまり発達せず
一見、灌木のように見えていますが、樹木の多い山地では蔓を長く伸ばし樹木に絡みます。
蔓は太いものでは直径が10㌢以上にもなるそうですが、私はそれほどの古木にはまだ
遭遇したことがありません。
このツルウメモドキは木津川の河川敷の砂礫地に生えていたものですが、このあたりは
2年連続の増水で、このツルウメモドキも何回か水没を繰り返しましたが、深く張った
根で流失や枯死を免れているようです。
ツルウメモドキの果は黄色に熟すと3つに裂け、中から赤い色の仮種皮に包まれた
種子が現れます。
外側の果皮の黄色と仮種皮の赤い色のコントラストが美しく、秋の生け花の材料としても
よく使われます。
ツルウメモドキ <ニシキギ科 ツルウメモドキ属> 落葉蔓性