合歓の木の花
・開花時期は、 6/15 ~ 9/ 5頃。7月後半頃は花が途絶えるが、8月になると再び咲き始める。
・日当たりのよいところに生える。夏の夕方に、かわった紅の花を咲かせる。
花は化粧用の刷毛(はけ)に似ている。
ネムノキの葉は触っただけでは閉じない。夜になるとゆっくりと自分で閉じる。
それがまるで眠るようなので「眠りの木」、そしてしだいに「ねむの木」に変化していった。
「七夕」の「ネム流し」・・合歓の木の枝と大豆の葉を川の流れに流して邪気をはらう。
別名 ねんねの木、眠りの木、日暮らしの木・・眠りを意味するものがほとんど。
○昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ ・・万葉集
*戯奴・・わけ;我、自分
与謝野晶子風・相聞歌・紀小鹿
夜、合歓の葉が閉じるのを見て、恋心を抱いて寝るのか、添い寝の様子か、は不明だが、かなり奔放な女性みたい
○合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り ・・小林一茶
○象潟や 雨に西施が ねぶの花 ・・ 松尾芭蕉 (奥の細道)
*象潟・・きさかた、西施・・せいし・、中国の春秋時代の傾国の美女のこと
芭蕉の象潟、、の句を選ぶなどもはや俳句鑑賞の達人です。この句は朦朧とけぶる象潟の全景であり、雨の中に眠る合歓の花を点出し、さらに西施の胸の内を描き出している。俳句のテクニックとしても、象潟、雨、西施、合歓の花の巧みな組み合わせはみごとである。
俳句のまねごとをしている小生の句など恥ずかしい限りであるが、あえて駄句を披露しましょう!
○合歓の花風のララバイ聴いてをり 裕
○合歓の花もう閉じている帰り道 裕
松島と並び称される風光明媚なところなのでしょうね。
象潟 九十九島は浸食型の地形なのでしょうか。隆起したのでしょうか。不思議・・・
芭蕉が訪れたころは、松島と並ぶ名勝地だったようですね。1800何年かの地震で隆起してしまったようです。
芭蕉は1600年代の人ですから、そのころはいいところだったのでしょうね。