SHOの日々幸あることを、素敵な俳優・女優の部屋

煌めく懐かしき往年の俳優・女優。
出演された映画の話
想いでのシーン
語りませんか

忘れえぬコメディエンヌ

2008-09-10 20:13:06 | Weblog
昔、新宿に『ムーランルージュ』という劇場があった。
本家はフランスのムーランルージュで「赤い風車」という意味。
新宿のムーランルージュは劇場でレビュー・軽演劇などを演じていた。
この劇場からは、著名な演劇人を輩出している。
有島一郎、由利 徹、「男はつらいよ」シリーズのおばちゃん役の三崎千恵子、そして大物森繁久彌などここで腕を磨いた。

そして忘れえぬコメディエンヌ若水ヤエ子もそうだった。ダンス、歌、演技を仕込まれた。
ムーラン閉鎖後、映画・テレビ等に進出するが、ここからが彼女のコメディエンヌとして華が咲いた。
NHKラジオ「ソーラン娘」に主演、あの「月光仮面」にもレギュラーとして出演。
そして、ヤエ子の名前を冠にした映画『おヤエの女○さん』シリーズが始まり、遺憾なく持ち味を発揮した。
素は美人でありながら三枚目を演じたが、劇場で唄う歌の上手さダンスの上手さは、ムーランで鍛えられた実力を見せつけた。
私は幼き頃女○シリーズを観ているが、明るく楽しい女優さん、面白いおばさんと心に焼き付いた。
女○シリーズは合計8本製作された。

東京生まれのシャキシャキな江戸っ子にも係わらず、東北弁が売りだった。
その為に若水を東北出身と最後まで信じていたファンが多かった。


1973年45歳の若さで人生の幕を閉じた。

最新の画像もっと見る