楽しみ（望み）のない生活は辛いものがある

先月末に古くからの友達から電話がありました。
「あらら、お久しぶり、体調はいかが？」と聞いたら
「うん、来月（１１月）４日に又手術なんだ。
　その前に久々に会わない？」とYさん。
「良いわよ、じゃ月末にね。いつもの所５時半 OK
　楽しみにしているね」と電話を切った。
Yさんは古いくからの飲み友達で、現役時代は
父ちゃんとも酒飲み友達でした。現役終了後は私たち
夫婦とあちこち旅したり、飲みに行ったりしましたが
数年前大病して手術後一緒に出かける機会がめっきり
少なくなり、ここ１年は会うこともなく時が過ぎました。
そんなことで久々の電話に、会えることを楽しみに
していた私たちでしたが、
次の日Yさんの連れ合いから電話あり。
「今の彼の状況はそんな状況（飲みに行く）では
　ないので食事に行くのは遠慮してもらいたい」と
電話がありました。要は、Yさんの食事管理が
大変で今はカロリー計算された糖尿病食を食べて
いるとの事で
「旨いもののを食べたり、お酒を飲んだりすることは
　今までの食事管理を乱すことになり『寝た子を
　起こす』ような事になる」との事。
Yさんの状況がそんなに悪かったのは知らなかった
私たちは取り敢えず夜の飲食は止めにして、お見舞いを
かねて昼間Yさん宅訪問してきました。
Yさんは私たちとの飲み会を楽しみにしていたらしく
それが取りやめになって、かなりがっくりしていました。
「彼は一日中ソファに座ったままTVばかり見ている
　散歩に連れ出そうにも長いく歩く事が出来ないので
　散歩にも行きたがらないで困ってる」と連れ合い。
４日に控えた手術の前に久々に飲みに行きたいと
思っていたもののそれを止められ。かなり落ち込んで
いたようで、ぼんやり庭を眺めて口数が少なかった。
私たちもそんなYさんを見ているのが辛く早々に
引き上げてきました。家の外まで送りに出てきた
Yさんは心なしか寂しそうでした。Yさんは
お金には困らない大金持ち。我が家は無理しな
ければ生活していける年金生活者。
「お金があっても好きなものが食べられない
　旅行も行けないというのは辛いものがあるね」と
父ちゃんと話しながら帰途につきました。
彼（Yさん）は今楽しみな事や希望というものが
あるのでしょうか。歳を取ると「希望」というものは
少なくなってきているものの、少なからず楽しい事が
ないと生きて行く希望が持てない。
「一日中動かないでTVばかり見ている彼を見るのは
　辛いので、私は買い物に行ったり図書館に行ったり
　して過ごしている」と連れ合い。
二人の会話も少なくなっているようで「辛いな～」と
思っていたら、遠くに住む友達からこのような
ハガキが届いた。

歳を取るといろいろな病が出てくる。
それは仕方のない事です。歳をとったら楽しい事を
見つけて1日1日を大事に生きていきたいものです。