「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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ANA・県会談についての各社報道

2009-02-18 22:33:13 | 静岡空港
今日の全国新聞各社の地方版では「JALだけ搭乗率保証」について、昨日ANAが県と会談した事実が大きく報じられた。
地方新聞と異なり、いずれもANAの厳しい口調での不満の様子を伝えている。
このうち、朝日新聞と毎日新聞が国内の空港で現在唯一の搭乗率保証をしている能登空港との保証内容の違いについても言及している。
能登空港の搭乗率保証は目標を超えれば返金があるが、静岡県の搭乗率保証は一方的に県がリスクを負うのみで返金がないという点だ。
これについて県は「返金は逆にJALの営業意欲をそぐ」(朝日新聞)から返金のシステムは取り入れなかったとしているそうだが、これには矛盾した事実もある。
それが、保証の上限だ。
つまり、能登空港は保証の上限が2億円なので航空会社としても大幅な搭乗率の低下はマイナスとなるのでこの上限が営業努力の誘因となるが、静岡空港の場合は保証の上限がないので営業努力を県に任せてJALは努力しなくてもマイナスはないからだ。
また、土地収用の事業認定前に就航決定した「恩義」に報いる事情もあるようだと伝えているが、もしそうならこれはもはや公平公正を獅ニする行政ではなく、やくざの義理と同じだ。
以下に今日の各紙のANA,県などのコメントを抜粋した。
要は、不公平ということに尽きる。
これがどういうことかということは、当ブログのhttp://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/334.html
を参考にされたい。
また、JALのコメントは注目だ。当時から密約があったという事実に加え、当時から県も需要予測上の就航予測に疑問を持っていたことを証明する事実だからだ。県の欺瞞がまた明らかになった。

<朝日新聞>
ANA:「不公平な支援策」「(就航を決めて以来、修学旅行客の獲得や各支店での静岡県のPRなどの営業努力を必死でやってきたという自負のある中、)今まで築いてきた信頼関係が損なわれる内容だ」「札幌線の競争にも間接的な支援となり、バランスを欠いている」
県:「意見を伺い、将来に前向きに反映させたい」「70%は達成できる」「(保証はあくまで)まさかの時の下支え」

<毎日新聞>
ANA:「県から(JALだけ支援は)福岡便は新幹線と競合しているため、と説明を受けたが、札幌便は日航と全日空が競合している。福岡便への補助は1社への間接的な支援になり、札幌便の競争も不公平になる」「バランスを欠いている部分への対応は議会などで決めてもらいたい」「(JALの)福岡便はリスクのない路線になった」
県:「全日空など他社へは(搭乗率保証などの支援は)想定していない」
JALコメント:「05年に県と覚書を交わして支援策を協議し、新幹線との競合という路線の特性で下支えが必要という話になった
大韓航空:「保証が1社だけというのはおかしいが、こちらはどの空港にも支援策は要求しない」
アシアナ航空:「今のところ、こちらから抗議や保証要求などの対応は考えていない」

<読売新聞>
ANA:「1社に対する間接的な支援であり、不公平だ」「制度は素晴らしいが、血税を使うにもかかわらずバランスを欠き、不公平ではないか」「県でどうするか議論し、判断してもらいたい」
県:「(ANAへの支援は)想定はしていない」

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1 コメント

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Unknown (県税詐欺被害者)
2009-02-19 14:52:52
松戸市の市街地に残された「関さんの森」は、道路建設による危機にありましたが、関さんや全国からの支援の結果、松戸市は「強制収用手続を中断」し、関家が提案した迂回案を軸に道路案づくりをすすめ、最終的に合意した時点で「手続をとりやめる」ということで、双方の合意が成立しました。
http://sekisan-no-mori.cocolog-nifty.com/blog/
一方、静岡はいつまでこんな事をしているのでしょうか。
新幹線と競合するなら不要です。
九州いくなら新幹線。
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