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注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

静岡空港利用者の推移(開港4年目初月)~路線増えるも厳しい4年目に~

2012-07-05 19:49:00 | 静岡空港
静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移

(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で3か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の初月となる6月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目を迎えた静岡空港であるが、東日本大震災の影響を色濃く受けた昨年同月比では利用者数を上回ったものの、初年、2年目には遠く及ばない上に、県が目標とする70万人には到底達しない低調な3年目の発進となった。
新規路線の台湾路線を除くと昨年並みということからも底を這うような空港の姿が見て取れる。
その貢献の台湾路線にあっても、先月に予測したとおり、5月の72.0%の搭乗率から急降下、6月は一般に採算ラインといわれる65%をも切る64.4%にとどまるなど低迷に向けて着実な歩みとなっている。
予約状況のサイトを見ても空席ありの表示が目立ち、静岡空港よりも台湾の首都に近い空港を結ぶ羽田などとの競争もあって先行きは厳しいと見られる。
また、6月から武漢に延伸となった上海路線にしても、搭乗率は51.4%と昨年同月の52.6%にも及ばず、やはり先行き厳しい状況である。
「国際線の伸びは期待を上回るものがある」との知事の認識にもかかわらず、現実は震災前年の6月の国際線の実績は17,672人にもとどかない16,586人という実績であり、まずはトップの現実の直視を求めたい。

着陸料無料(実質全額税金負担)というばらまきもむなしく、LCCでにぎわう航空業界とは無縁に、飛躍には程遠い静岡空港。
同じ公共交通機関でも自立するJRに対して、観光路線中心の空港利用者優遇の静岡空港は消費税増税でも支えるべき行政なのだろうか。

では、以下に今月の実績を記す。
<平成24年6月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H24.6/H23.6):搭乗率[H24.6;H23.6]

札幌線:83.3%(5,652人/6,788人):[57.4%;55.9%]
福岡線:94.7%(6,036人/6,374人):[68.5%;45.5%]
沖縄線:100.7%(4,251人/4,223人):[59.6%;57.2%]
熊本線:-%(-人/1,454人):[-%;30.3%]
鹿児島線:74.9%(1,089人/2,137人):[65.1%;46.3%]

国内定期便計:81.2%(17,028人/20,976人):[62.0%;48.8%]

国内線チャーター便計:0.0%(0人/73人):[0.0%;86.9%]

ソウル線:139.5%(11,148人/7,994人):[63.4%;65.6%]
上海線:288.5%(2,602人/902人):[51.4%;52.6%]
台北線:-%(2,442人/-人):[64.4%;-%]

国際線定期便計:182.0%(16,192人/8,896人):[62.0%;64.0%]

国際線チャーター便計:121.6%(394人/324人):[36.2%;91.5%]

全路線計:111.1%(33,614人/30,269人):[61.1%;52.8%)]

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