「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

裸の将軍様

2008-07-05 15:47:35 | 静岡空港
静岡県知事石川嘉延いわく、「国土形成計画は、これまでの全国総合開発計画と比べ、東アジアとの繋がりを一層重視して、国土づくりを進めていくとしており、静岡県がアジアとの交流の拠点となるべく、富士山静岡空港を整備してきた時代認識と合致している。」
これは県が公式に知事コメントとして発表した原文で県のホームページ(記者提供資料)にも掲載されているものだ。(今日現在)
夢は大きくとはいうものの、限度というものがある。まして、県民に責任を持つべき知事職にあれば当然だ。知事職は夢想家ともギャンブラーとも違う。ソウル便1便がやっとの空港程度で静岡をアジアとの交流の拠点になどと、よく恥かしくもなく言えたものだが、これが独裁者の独裁者たるゆえんだろう。県民生活への配慮という視点はみじんも感じられない幼稚な愚かものだ。
普通なら公表前にこれはちょっとと忠告する側近がいてもよいはずであるが、もう誰も何も言えないのだろう。裸の王様ならぬ裸の将軍様だ。

さて、この記者提供資料を配布された御用新聞。
さすがにこの「ばかっぷり」は公表できないと思ったのか、今日の朝刊には
「東アジアとの繋がりを重視して国土づくりを進めるとした同計画は、静岡空港を整備してきた本県の時代認識と合致する。」と、全く時代認識の意味を変え、無難なものに改ざんしていた。
神輿のために涙ぐましい努力である。

ここで、国土形成計画って何ということで最後に説明しておくと、一極集中を招いた全総を解消的に引き継ぐ形で国土発展の基本方針を示すもので、北海道と沖縄を除く全国を8ブロックに構成し、個々の広域ブロックが自律的に発展することを基本方針とした計画である。
静岡県は隣接県としての立場で首都圏の協議会への参加は認められたものの正式な所属(構成)は長野、岐阜、愛知、三重とともに中部圏とされた。
事実上、道州制の布石である。