小刻みに ゆるるピンクの 花々の
隙間に見つけぬ 小ささものよ
さざんかの 蜜吸う姿 いと小さき
緑の体 白き目の見ゆ
珍しく 長く鳴く声 満ち足りて
喜びいしか 吾も幸い
三十年(みとせ)ぶり 会えば忽ち 気晴らしの
吾のゲームに 従兄の住める
サンタ服 似合うね♪ 従兄の 弾き語り
生で聴きたい なんて思う日
時間とは 何を隔てる ものぞかし
今も昔も 心のままに
耳近く 鳴き声響く 山鳩の
ありかを求めて 庭巡る朝
ようやくに 茶羽根の塊 豊後梅の
茂みに見つけ しばし眺むる
この鳥の 妻はいずこと 浮かびたり
いにしに庭に 遊びし番(つがい)か