漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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55.厥冷

2011年05月21日 | Weblog

「厥冷」とは厥の劇しい者であります。太陰手足少陰手足厥陰手足厥冷であります。

この「厥冷」の証を傷寒論の中から取り出してみますと

傷寒論の「辨厥陰病脈證并治第十二」の第29条に
●大いに汗し、大いに下利して、厥冷する者は四逆湯之を主る。

傷寒論の「辨霍乱病脈證并治第十三」の第8条に
●吐利し汗出で発熱悪寒し四肢拘急、手足厥冷する者は四逆湯之を主る。

傷寒論の「辨厥陰病脈證并治第十二」の第37条に
●下利し手足し、脈無き者は、之れに灸するも温まらず、若しくは脈還らず反って微喘する者は死す。

傷寒論の「辨厥陰病脈證并治第十二」の第44条に
●下利の後、脈絶し、手足し、晬時に脈還り、手足温なる者は生き、脈還らざる者は死す。

金匱要略の「腹満寒疝宿食病脈證治第十の第17条に                   ●腹痛脈弦にして緊、弦は則ち衛気行らず、即ち悪寒す、緊は則ち食を欲せず、邪正相い摶ち即ち、寒疝を為す、寒疝、臍を遶りて痛む、若し発すれば則ち自ら汗出で手足し、その脈、緊弦の者は大烏頭煎之れを主る。

傷寒論の「辨少陰病脈證并治第十一」の第29条に
●少陰病、吐利し、手足し、煩躁して死せんと欲する者は、呉茱萸
之れを主る。

傷寒論の「辨厥陰病脈證并治第十二」の第30条に
●病人、手足し、脈乍ち緊なる者、邪結んで胸中に在り、心中満して煩し、飢えて食する能はざる者は、病、胸中に在り、當に須らく之れを吐す、瓜蔕散に宜し。

「厥冷」のある症状の処方は

Ⅰ.四逆湯・・・・・・・・・・・・・ 冷・手足

Ⅱ.大烏頭煎・・・・・・・・・・・手足

Ⅲ. 呉茱萸・・・・・・・・・・・手足

Ⅳ.瓜蔕散・・・・・・・・・・・・・手足

★厥冷には陰陽あり、上下あり

   上・・・・・・・・・・瓜蔕散・ 呉茱萸

   下・・・・・・・・・・四逆湯・大烏頭煎


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