漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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44.大熱

2008年10月01日 | Weblog

「大熱」の大は、体表を指して、その熱を言います。全く熱が無いという事では有りません。
「大熱」の症状の記載されている所を、傷寒論、金匱要略より取り出して見ますと

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の31条に
●之れを下して後、復た発汗、昼日煩躁、眠るを得ず、夜にして安静、嘔せず渇せず、表證無し、脈沈微、身に大熱無き者、乾薑附子湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の33条に
●発汗後、更に桂枝湯を行うべからず、汗出でて喘し、大熱無き者は、麻黄杏仁甘草石膏湯を与うべし。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の9条に
●傷寒、十餘日、熱結、裏に在り、復た往来寒熱する者は、大柴胡湯を與う、但結胸大熱無き者は、此れ水結、胸脇に在りと為すなり、但頭に微汗出づる者は、大陥胸湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の42条に
●傷寒、大熱無く、口燥、渇、心煩し、背微悪寒する者、白虎加人参湯之れを主どる。

金匱要略の「水氣病脈證并治第十四」の第23条に
●風水惡風、一身悉く腫れ、脈浮、渇せず、続いて自汗出で、大熱なし、越婢湯之れを主どる。

大熱の症状のある処方は

1.乾薑附子湯・・・・・・・・・・・・・身に大熱なしーーー表証なし
2.麻黄杏仁甘草石膏湯・・・・・汗出で喘、大熱なし
3.大陥胸湯・・・・・・・・・・・・・・・結胸
4.白虎加人参湯・・・・・・・・・・・傷寒、口燥、渇、心煩
5.越婢湯・・・・・・・・・・・・・・・・・自汗出で大熱なし
 


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