漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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52.手足温

2009年07月29日 | Weblog

「手足温」の証の記載されている所を、傷寒論の中より取り出してみますと

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第30条に
●傷寒脉浮、自汗出で、小便數、心煩し微悪寒し、脚攣急す。反って桂枝湯を与へ其の表を攻めんと欲す。此れ誤りなり.之れを得れば便ち厥す。咽中渇き、煩燥、吐逆する者は甘草乾姜湯をつくり、之れを与え、以て其の陽を復す。若し厥兪え足温なる者は更に芍薬甘草湯を作り之れを与う。其の脚即ち伸ぶ。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第72条に
●病を得て六七日、脉遅浮弱、悪風寒、手足温なり。醫二三之れを下し
食する能わずして、脇下滿痛、面目及び身黄、頭項強、小便難なる者柴胡湯を与う。後ち必ず下重す、本と渇して水を飲み嘔する者も柴胡湯與ふるに中らざるなり、穀を食する者は噦す。

傷寒論の「辨太陽脈證并治下第七」の第26条に
●太陽病醫発汗し遂に発熱悪寒す、因って復之れを下し、心下痞す。復焼針を加ふ、因って胸煩し面色青黄、膚またたく者は,治し難し、今色微黄、手足温なる者兪え易し。

傷寒論の「辨陽明脈證并治第八」の第50条に
●陽明病、之れを下し、其の外、熱あり。手足温、結胸せず、心中懊憹、飢えて食する能はず、但頭汗出づる者、梔子豉湯之れを主る。

傷寒論の「辨太陰脈證并治第十」の第6条に
●傷寒、脉浮にして緩、手足温なる者、繋りて太陰にあり。太陰は當に身黄を発すべし。若し小便利する者発黄する能はず、七八日に至って、暴煩下利日に十餘行と雖も必ず自ら止む。

傷寒論の「辨少陰病脈證并治第十一」の第8条に
●少陰病、下利、若し利自ら止み、悪寒して踡臥す。手足温なる者治す可し。

「手足温」の症状ある処方は

Ⅰ.芍薬甘草湯・・・・・・・・・・・厥兪え足温〔太陰〕

Ⅱ.柴胡湯・・・・・・・・・・・・・・・手足温〔少陽〕

Ⅲ.梔子豉湯・・・・・・・・・・・・・手足温〔少陽〕

 ★陽気の復する証

①太陰手足温ーーーーーー必ず暴煩下利 自ら兪ゆ

②少陰吐利ーーーーーーー手足温     治すべし

③発黄ーーー手足温ーーー太陰其の色微 兪え易し 


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