漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

3.盗汗

2007年08月09日 | Weblog

盗汗とは寝汗の事であります。この証は、少陽に属する。

盗汗を述べている所は、

傷寒論の「辨太陽病脈證併治下第七」の第7条

●太陽病脈浮而動數浮則為風數則為熱動則為痛數則為虚頭痛発熱微盗汗出而反悪寒者表未解也  とあります。

(太陽病、脈浮にして動數、浮は則ち風と為し、數は則ち熱と為し、動は則ち痛みと為し、數は則ち虚と為す、頭痛、発熱、微に盗汗出て、而も反って悪寒する者は、表未だ解せざるなり。)

太陽病で脈が浮で動數のものは風虚と血虚と風虚血虚の相搏つものとのこの三つの致す所となす、頭痛は陽虚より生じ、発熱は陰虚より生ずる所、微盗汗出は陽気内に迫り、陰と相搏ち生ずる所にして、反って 悪寒する者は陽虚の致すところなり

盗汗の場合の漢方病理は少陽でありますそのときの柴胡剤の処方は次の通りです。

小柴胡湯

柴胡桂枝湯 

 柴胡剤以外の処方を使用する場合もあります。其のときの体質、陰陽虚実の証の判断が大変大事になってきます。

 

 



最新の画像もっと見る