漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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42.身熱

2008年04月29日 | Weblog

「身熱」の記載されている所を、傷寒論・金匱要略から取り出してみますと

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第51条に
●傷寒五六日、大いに之れを下したる後、身熱去らず心中結痛する者は、未だ解せんと欲せざるなり、梔子豉湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第53条に
●傷寒醫丸薬を以て大いに之れを下し、身熱去らず微煩する者は、梔子乾姜湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第73条に
●傷寒四五日、身熱悪風し、頸項強ばり、脇下満、手足温にして渇する者は、小柴胡湯之れを主どる。

金匱要略の「痙濕暍病脈證第二」の第26条に
●太陽の中熱者は、暍是なり、汗出で悪寒し身熱して渇す、白虎加人参湯之れを主どる。

金匱要略の「痙濕暍病脈證第二」の第27条に
●太陽の中暍、身熱疼重して、脈微弱なるは、此夏の月冷水に傷られ、水皮中に行を以て致す所なり、一物瓜蔕湯之れを主どる。

金匱要略の「瘧病脈證并治第四」の第4条に
●温虐の者は、其の脈平の如く、身に寒なく但熱し、骨節疼煩して時に嘔す、白虎加桂枝湯之れを主どる。

身熱の症状のある処方は

1.梔子豉湯・・・・・・・・・・・・・陽明ーー下すと雖も身熱去らずーーー心中結痛
2.梔子乾姜湯・・・・・・・・・・・陽明ーー下すと雖も身熱去らずーーー微煩
3.小柴胡湯・・・・・・・・・・・・・身熱悪風ー三陽の合病ーーー治を少陽にとる
4.白虎加人参湯・・・・・・・・・陽明ーーー身熱して渇す
5.白虎加桂枝湯・・・・・・・・・陽明ーーー身但熱す
6.
一物瓜蔕湯・・・・・・・・・・・身熱疼重・脈微弱なる

★身熱は、邪氣が裏に伝わり、未だ實の状態にならず、表裏ともに熱する者で、邪氣が裏にあるときよりも軽いのであります。他に表熱、外熱と称するものも、身熱に属します。このような證のときは、下してはいけないのであります。
 


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