漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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51.筋肉じゅん

2009年06月15日 | Weblog

筋肉じゅん筋とは、亡血により筋が潤うことができずによって致す所であり、肉じゅんとは、肌肉中の水分が陽気の通じることを妨げて、陽気と相争うことにより生じるところであります。
要するに、筋肉じゅんは筋肉がぴくぴくと痙攣する状をいったものであります。

「筋肉じゅの記載されている所を、傷寒論から取り出してみますと

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第8条に
●太陽の中風、脉浮緊発熱悪汗し、身疼痛し汗出づるなくして煩燥ある者、大青竜湯之れを主る。若し脉微弱汗出で悪風する者、服すべからず。之れを服すれば則ち厥逆し、
肉じゅん。此れを逆となすなり。

傷寒論の「辨太陽病脈證併治中第六」の第55条に
●太陽病汗を発し汗出でて解せず、其の人仍ほ発熱心下悸頭眩じゅん動振振
として地を擗でんと欲する者は真武湯之をつかさどる。

傷寒論の「辨陽明脈證并治第八」の45条に
●陽明病、脉浮にして緊、咽燥口苦、腹満して喘し、発熱、汗出で悪汗せず、反って悪熱し、身重し。若し発汗すれば則ち躁し、心潰潰として、反って譫語す。若し焼鍼を加うれば必ず怵煩燥、眠るを得ず、若し之れを下せば則ち胃中空虚客気膈を動じ、心中懊憹す、舌上胎の者は、梔子豉湯之れを主る。

「筋肉しん」の症状ある処方は

Ⅰ.大青竜湯 ・・・・・・・・・筋肉じゅん

Ⅱ.真武湯・・・・・・・・・・・ じゅん動(経を温め陽を助ける)

※これらの証は、発汗過多、亡津液、陽気偏枯によって筋肉を養う所を失い、或いは血虚によって起こります。


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