漢方処方と漢方の証の相違

漢方的病理の把握の仕方により漢方処方が違ってきます。

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39.発熱①

2008年04月28日 | Weblog

「発熱」の記載されている所を、傷寒論から取り出してみますと

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第13条に
●太陽の中風、陽浮にして陰弱、陽浮なる者は熱自ずから発し陰弱なる者は汗自ずから出づ、嗇々として悪寒し、淅淅として悪風し、翕々として発熱し、鼻鳴乾嘔の者は、桂枝湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第14条に
●太陽病、頭痛発熱、汗出でて悪風する者は桂枝湯之をつかさどる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第24条に
●太陽病、之れを得て八九日、瘧状の如く発熱悪寒し、熱多く寒少なく、其の人嘔せず、清便は自ずから可ならんと欲し、一日二三度発し、脈微緩なる者は、愈えんと欲するとなすなり、脈微にして悪寒する者は、此れ陰陽倶に虚す、更に汗を発し、更に下し、更に吐するなり、面色に反って熱色有る者は、未だ解せんと欲せざるなり、其の小しく汗出づるを得る能はざるを以て、身必ず痒し、桂枝麻黄各半湯に宜し。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第28条に
●太陽病、発熱悪寒し、熱多く寒少なきも、脈微弱の者は、此れ陽無きなり、更に汗すべからず、桂枝二越婢一湯方に宜し。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治法上第五」の第29条に
●桂枝湯を服し或は之れを下し仍ほ頭項強痛し翕翕として発熱し汗無く心下満して微痛し小便不利する者は桂枝湯去桂加茯苓白朮湯が之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第5条に
●太陽病、頭痛発熱し、身疼腰痛骨節疼痛、悪風し汗無くして喘する者、麻黄湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第8条に
●太陽中風、脈浮緊、発熱悪寒し身疼痛し、汗出でずして煩躁する者、大青竜湯之れを主どる。若し脈微弱、汗出で悪風する者は服すべからず、之れを服すれば則ち厥逆筋愓肉しんす、之れを逆と為すなり。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第10条に
●傷寒、表解せず、心下に水氣有り、乾嘔し、発熱して欬す、或は渇し、或は利し、或は噎し、或は小便不利少腹満し、或は喘する者、小青竜湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第11条に
●傷寒、心下に水氣有り、欬して微喘し、発熱渇せず、湯を服し已りて渇する者は此れ寒去りて解せんと欲するなり、小青竜湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第44条に
●中風発熱六七日解せずして煩し、表裏の證あり、渇して水を飲まんと欲し、水入れば則ち吐する者は、名づけて水逆という、五苓散之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第55条に
●太陽病汗を発し汗出でて解せず、其の人仍ほ発熱心下悸頭眩身しん動し、振振として地をなでんと欲する者は真武湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治中第六」の第65条に
●病、発熱頭痛、脈反って沈、若し差えず身體疼痛當に其の裏を救うべし、四逆湯に宜し。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の第19条に
●傷寒六七日、発熱微悪寒し、支節煩疼、微嘔、心下支結す、外證未だ去らざる者は、柴胡桂枝湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の第22条に
●傷寒五六日嘔して発熱する者、柴胡湯證具わる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の第25条に
●太陽の中風下利嘔逆表解する者は乃ち之れを攻むべし、其の人ちゅうちゅう
と汗出で発作時有り頭痛心下痞鞕満脅下に引きて痛み乾嘔短氣汗出で悪寒せざる者は、此れ表解して裏未だ和せざるなり、十棗湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の第38条に
●傷寒、発熱汗出で解せず、心中痞鞕、嘔吐して下利する者、大柴胡湯之れを主どる。

傷寒論の「辨太陽病脈證并治下第七」の第43条に
傷寒脈浮発熱汗無く、其の表解せざる者は、白虎湯を與ふべからず、渇して水を飲まんと欲し表證無き者は、白虎加人参湯之れを主どる。

傷寒論の「辨陽明脈證并治第八」の第32条に
●陽明病潮熱大便微に鞕き者には大承気湯を與うべし、鞕からざる者には之を與へず、若し大便せざること六七日なれば、恐らくは燥屎あらむ、之を知らんと欲するの法は、少しく小承気湯を與う、湯入りて腹中に轉失氣する者は、此れ燥屎有り、乃ち之を攻むべし、若し轉失氣せざる者は、此れ但だ初頭鞕く後必ず溏す、之を攻むるべからず、之を攻むれば必ず脹満し食する能はざるなり、水を飲まんと欲する者に水を與うれば則ち噦す、其の後発熱する者は、必ず大便復鞕くして少なきなり、小承気湯を以て之を和し、轉失氣せざる者は、慎みて之を攻むべからず。

傷寒論の「辨陽明脈證并治第八」の第36条に
●傷寒若くは吐し若くは下し後解せず、大便せざること五六日より上りて十餘日に至り、日晡所潮熱を発し悪寒せず獨語鬼を見る状ちの如し、若し劇き者は、発すれば則ち人を識らず循衣摸牀して安からず微喘直視す、脈弦なる者は生き濇なる者は死す、微なる者、但発熱譫語する者は、大承気湯之を主どる、若し一服して利すれば後服を止む。


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