筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻16-3834  葛(くず) 2026年 8〜9月

2024年08月23日 | 21.万葉の花

(くず)を詠んだ歌
万葉の時代も、葛(くず)と呼ばれています。

万葉集/巻16-3834  作者/不明

(なし)(なつめ)   (きみ)に粟(あわ)次ぎ  延(は)(くず)
         後(のち)に逢はむと    葵(あおい)花咲く


【意味】梨に棗に黍に粟と 実はつぎつぎに成るけれど
    あなたに逢えず また逢おうねと 葵の花が咲いている

 ※枕詞:延ふ葛の
 ※「梨」「棗」秋(八月)の果実。
 ※「黍に粟」〈君に逢は(ず)〉を掛ける。
 ※「葵」歴史的仮名遣いは〈あふひ〉で〈逢ふ日〉に掛ける。

※写真は、「クズの花と実」/無料(フリー)写真素材を使用


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています

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