獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

2代目シエンタ試乗記

2016年10月19日 | CARS&F1


 この前の土曜日。
 ニータ有恒氏と共に、ネッツトヨタを訪れた。
 個人的に着目のクルマである「2代目シエンタ」を、この目で確認するためである。
 試乗させていただいたグレードは4WDの「X」(1.5Lガソリン・乗車定員6名:税込車両本体価格198万1505円)だった。
 ヘッドライトの立体的造形や、そこから繋がるブラックのガーニッシュ。
 ファミリーミニヴァンらしからぬ「攻めたデザイン」で、このクルマにプジョーやシトローエンのバッジが付いていても、違和感はないかもしれない。
 大いに、好感が持てるスタイルだ。


 運転席に乗り込むと、「図形表示式半ドアウォーニング」が、私をお出迎え。
 「子供を含めた多人数乗車」が多いと思われるこのクルマには、非常に実用的かつ有益な装備である。


 ステアリングの上から俯瞰する感じの、メーターパネル。
 私はこの風景に、プジョー2008に試乗した時のことを、思い出してしまった。


 マニュアルエアコンのこのグレードの空調操作は、手探り操作性抜群の「3連ダイヤル式」である。
 痒いところに手が届かない感じの「フルオートエアコン」が嫌いな私は、むしろこちらの方を支持する。
 

 ブラックを基調に、オレンジのアクセントが施されたインテリア。
 「助手席アッパーボックス」のフタを開けると・・・


 なんと、そこは一面オレンジ色!
 ハロウィンも近いこの季節、偶然とはいえ、なんともタイムリーな演出に、思わず微笑んでしまう。
 薄型ティッシュボックスが手際よく収納されているのも、実用的で素晴らしい。


 シエンタには「7名乗り」「6名乗り」「5名乗り(車いす仕様車)」の3タイプのシートが用意されている。

 3列目シートはアイポイントが高く、見晴らし自体は、良好。
 2列目シートを前方にスライドさせれば、その分だけひざ周りに余裕ができ、まあまあ座れる。
 ただし、シートのアンコが薄いので、ロングドライブで3列目に座リ続けるのは、やや厳しいでありましょう。
 それは2列席の下に潜り込むように収納され、使用しない際にラゲッジスペースを侵食しないよう工夫されている。
 この、3列目。やはり非常用として使用し、「普段は畳んでおく」のが正しい姿と思える。

 なお、スペアタイヤについて一応言及しておくと、それは「ガソリン車の2WD」には税込10,800円でオプション装着できるが、「ハイブリッド車及び4WD車」にはその用意はない。


 さて、札幌の市街地を走らせてみる。
 ステアリングは直進方向にしっかり据わっており、インフォメーションも悪くない。
 ひと昔前のトヨタ車みたいな曖昧なフィールは皆無で、なんというか「操る歓びを感じさせる」クルマである。
 そのデザインのみならず、走り味すらも、なにかプジョー車を彷彿とさせる。
 CVTもかつてのものとは違い、普段使いには滑り感なく、まあまあ自然なフィール。
 ニータ氏・セールスマン氏・私の計3名乗車であったが、103PSを発揮する「1.5リッター4気筒DOHCエンジン」は、つつがなく回り、街乗りにおいては、まったく痛痒を感じさせなかった。
 また、この1.5Lエンジン。アイドリング時には、非常に静かで振動も無く、タコメーターを見ないとエンジンが掛かっているのかどうかわからないほどだ。
 しかしながら、この4WDモデルには、近年当たり前の機構となりつつある「アイドリングストップ」が装着されておらず、JC08モード燃費は15.4km/Lに留まる。

 蛇足ながら、新型インプレッサの1.6L・AWDのそれは、17.0km/Lである。
 4輪駆動モデルにおける「コンベンショナルなガソリンエンジン車での燃費性能」は、いまやトヨタよりもスバルの方が上かもしれない。


 この試乗車には、メーカーオプションの「トヨタセーフティセンスC+TFTマルチインフォメーションディスプレイ+オプティトロンメーター」(税込販売価格91,800円)が装着されていた。
 すでに超高齢化社会をむかえつつある、この日本。
 この手の「自動ブレーキ系装備」は、もはや必須と言えるのかもしれない。


 このシエンタというクルマ。
 デザインも、ライドフィールも、どちらも非常に私好みである。
 ボディーカラーが多彩なのはもとより、私が最も評価したいのは、インテリアカラー。
 昨今のクルマでは珍しく、トリムカラーは「フロマージュ」と「ブラック」の2種。
 シートカラーも「ダークブラウン」「フロマージュ」「ブルーブラック」の3種が用意されているのだ。
 私が数あるトヨタ車の中から、自分で購入するクルマとして選ぶとするならば、その筆頭はこのシエンタである。これ、ホント。


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4 コメント

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トヨタの大穴 (獅子丸)
2016-10-20 21:14:21
ピロンさん、こんばんは!

シエンタには、やられました。
あんなにいいクルマだったとは・・・
私個人としては、オーリス以来の、積極的に選びたくなるトヨタ車です!

それにしても、湘南は夏日とは(^_^;)
日本は、狭いようで、やはり結構広いですネ。
「雪の時刻」いう曲は、実は知らなかったのですが、今しがたYOUYUBEで聴きました。
しっとりとした、佳い曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=8sW8LplvICI

蛇足ながら、私が本日聴きたくなった曲は、コレです。
https://www.youtube.com/watch?v=TjBgIUFM4XY
シエンタは… (ピロン)
2016-10-20 20:15:24
獅子丸様、こんばんはm(_ _)m
さてシエンタですが、初代は一般的なトヨタ車から少しオフセットされた車だったと記憶しております。オーリスと並びトヨタ車の中では不思議なほどパッケージングが健康的でドラポジがキチンと決まる数少ないトヨタ車だったのです。(^ ^)
今回も中身は健康、外見は超個性派とまたオフセットでしょうか?
エアコンのデザインは基本的な三連ダイヤルが一番使い易いですよね。私、今のB4で唯一許せないのがエアコンデザインです(笑)ウチのB4、寒いと表示が消えてしまい操作がアウト!なのです。

北海道は雪ですか? 私の住んでる湘南は今日は夏日でした。冬が近づくと聴きたくなるのが『雪の時刻』という曲です。
乱文失礼致しましたm(_ _)m。
伏兵現る (獅子丸)
2016-10-20 18:58:30
Tanacさん、こんばんは!

2代目シエンタは、予想外に、いいクルマだったです。
なにか、トヨタの底力を、見せつけられたような気がしました・・・(^_^;)

新型フリードも、ゼヒ確認してみたいですネ!
Unknown (Tanac)
2016-10-20 12:58:32
同意です。新しいプラットフォーム前にもかかわらず、TOYOTAの変化を感じました。
もし、機会がありましたらフリードにもm(_)m

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