パンクしたレガシィのタイヤを購入しに行くために、数時間親戚の「ファンカーゴ」を貸してもらった。それは、以前愛車が盗難に遭った時にも借りたクルマである。
3年前に白だった革巻風ステアリングカバーは、ブラックとレッドのコンビネーションのモノに取り替えられていた。
車載されたCDが、そこはかとなくジェネレーションギャップを感じさせる。
エンジンの警告灯が点きっぱなしだったが、あまり大きな問題ではなかった模様である。
10万キロ以上を走破したクルマなのだが、4ATは変速ショックも少なくスムーズで、直進性も上々。静粛性はレガシィ2.0iに歴然と劣るが、足として使うのなら充分現代の基準でも満足できると思われる。そこら辺は、さすがはトヨタ車といえましょう。ただし、インテリアにはやや経年劣化が感じられました。
すっきりと広いグラスエリアで、後方視界は極めて良好。この点はラクティスよりもずっとヨロシイ。
ただし、4WD仕様車のラゲッジルームは、率直にいってやや狭い。スペアタイヤが荷室に大きく侵食しているのだ。だが、バックドアが横開きなのは、後方の空間が狭くても開閉できるので、実用上非常に使いやすい点である。
全般的に言って、久々に乗ったこのファンカーゴは、なかなか気持ち良く、好感の持てるクルマであった。ラクティスが失ってしまったモノを、ファンカーゴはたくさん持っている。私は、ファンカーゴの方が好きだ。
ファンカーゴの持つ道具感は、まことに気持ちの良いモノでした。4WD車のラゲッジルームの作りはもうひと工夫必要だと思いますし、センターメーターも見やすいとはいい難いですが、クルマ全体から発散する雰囲気が、非常に好きですネ。ルノー・カングーに最も近い立ち位置にいた国産車だと思います。こういうカラッと明るいイメージの国産車が少なくなってしまったのは、とても残念ですネ。
僕も断然、ラクティスよりファンカーゴ派です。確かにラクティスの方が高級に仕上がって、快適なんだろうなぁって思うんですが、ファンカーゴ特有の道具感というか、上手いこと実用性を着こなしてるなぁっていうのがラクティスには無いんですよね。(っていうかラクティス自体後継と呼べない点も多々ありますよね)トヨタでも個性のある部類に入るクルマだと思っていただけに無くなってしまったのは残念です。