ニータ氏&尾車氏と、久々に試乗会に繰り出した。
まず向かったのは、ルノー札幌である。
お目当ては、3代目ルノー・トゥインゴ。
スマート・フォーフォーと基本コンポーネンツを共有する、RRのクルマである。
全体のスタイルは、実にキュート。
日本の一部の軽自動車のように、可愛らしさを強調しすぎることもなく、エクボのある利発な女子学生のようなイメージである。
試乗させていただいたのは、「インテンスキャンバストップ」(6速EDC:税込車両本体価格199万円)だった。
ラゲッジスペースは、同クラスのFF車にはやや劣るかもしれないが、まあ、必要十分の広さ。
その下にはエンジンがある。
遮熱材が敷かれているとはいえ、やはりここに刺身やアイスクリーム等を置いておくのは、避けたほうが無難でありましょう。
当然スペアタイヤの用意はなく、パンク修理剤に置き換えられている。
ボンネットは上には開かず、前方にスライドする仕掛け。
そこに収納スペースはなく、ウオッシャー・クーラント・ブレーキフルード等のタンクが鎮座ましましている。
カラーのセンスもおフレンチな、ハイバックシート。
低反発枕のような弾力性のそれは、セールスマン氏曰く、札幌から厚岸まで走っても、疲れ知らずという。
さて、エンジンを掛けてみる。
スロットルペダルがやや左にオフセットされているため、私はブレーキと同時にそれを思いっきり踏みつけていて、エンジン全開状態となってしまっていた(^^;
ここは、初めて乗る際には、留意すべき事項でありましょう。
搭載する0.9リッターターボ付3気筒エンジンは、90psを発揮する。
藻岩山の山道を、成人男性4人を乗せて、このクルマは軽快に駆け上った。
リヤエンジンゆえに、エンジン音は後ろに飛んでいく感じ。
運転席においては、静粛性に不満はなく、むしろ気分爽快である。
後ろにエンジンという重量物があるので、ステアリングは軽いのだろうと想像していたのだが、そんなことはなく、しっとりと中央に座っており、直進性も良好。
この時期の札幌だけに、路面はところどころ凍結していたのだが、リヤが踊ってパワーオーバーステアになるような気配も、皆無。
ESC(横滑り防止装置)の恩恵もあってか、至って安全に、不安感なく、走らせることができる。
6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)のマナーは、シャキシャキと痛快で、MTに乗り慣れた人ならば、さほど違和感は感じないと思われる。
小さいクルマではあるが、粘っこく路面を掴むような、その乗り味にも驚愕。
フランス車のこの脚を、なぜ日本車は、模倣しようとしないのだろう?
また、スキー場の駐車場空きスペース(圧雪状態)にて。
セールスマン氏が「ステアリングをフルロックにして、スロットルを思いきって開けてみてください!」と言う。
なので、そのようにしてみたところ、このクルマはまるでコマネズミのように、くるくる回るではありませんか!
3代目トゥインゴ。実に痛快で、面白かった(^^)
199万円という価格も、極めて魅力的!
長女が免許を取った暁には、是非試乗させたいと思う。