’82年12月に民放FMで放送された「吉田拓郎広島FM開局記念ライヴ」で、この曲を初めて聴いた。
いや、まあ、度肝を抜かれたとは、この事である。
岡本おさみ氏のその歌詞は、示唆に富んでいるのか、適当なのか、なんだかよく分からない。
♪「好もしからざる女」だった君の
監禁された唄を聴いていると
酒さえもいらないと 思ったものさ
・・・「監禁された唄」って、どんな唄?
♪「飼われた女」になった君は
おあいそ笑いの人形でしかない
けっこうテレビが似合うようになったね
もう帰ってこなくてもいいよ
・・・これって誰のこと?美代ちゃんじゃなさそうだしなぁ。
♪君の居ないこの部屋のステージで
昨日から厚い化粧の女が
味噌汁みたいな恋唄を 歌い始めてるよ
・・・これって、ひょっとして、あの人のこと?
この歌詞を早口で叩きつけるように歌う拓郎が、実にカッコよく見えた、中3の冬だった。
そしてその3か月後、恋破れた私は、
♪Kミがぁ去った後は、てんではっぴいになれないんだよ~
・・・と、口ずさんでいたのだった。ああ、あれは春だったネ。