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第8章。

ほほー,
「空気さなぎ」の真の作者は

身内ではなく,
センセイのこども,なんだ。

ああ,小説で描かれたコミューンの
主宰者ということか。

しかし,この善悪の境界が
あまりに明確なこの小説世界は

余計なお世話だが
いずれ混沌へと戻ることができるのだろうか(笑。

人間がそうであるように,
善と悪とは截然と分離されたものではなく

融合したものであるというのに。
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現在,第7章,終了。

青豆は,私的なエージェントに
所属していたのだね。

ふむふむ,
「仮縫い」みたいに。

「クロニクル」では癒しであったものが,
「84」では,復讐となっているのだな。

しかし,このエージェントも
いずれ解散せざるをえなくなるだろう。
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予想終了(笑。

では,
雑念も払ったので

読書にはいります
ではまたー(笑。
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女性たち

じゃあ,次。
女性たち,ね。

現在,ふかえりと青豆の二人が登場しているが,
まったく人数が足りていない(笑。

ふかえりも青豆も,
実はこの小説の中では

求心力によってどんどん外側へと
追い出されていく人たちのような気がする。

まず,ふかえりだが,
この人は,〈ガイド〉役かな。

村上春樹の世界では,
主人公が地理的移動を強いられるが

それを強いる〈ガイド〉というものがいる。
途中までの,同伴者が。

ふかえりは,その役割かな。
いま,会わせたい人がいるといっているのが

親族のだれか(姉とか弟とかになるのか)で,
そのひとが「空気さなぎ」の真の作者であるのだろう。

編集者の小松がしかけようとしていることが
すでに仕掛けられたあとで,

ふかえりはすでに,
仮の作者なのであると予想しておこう。

そして,そのこともじつは
小松は知っている,と予想しておこう。

青豆は,びみょーだなあ(笑。
このひとは,〈処刑者〉の役なのだが,

それは村上春樹の世界では,人間の闇を深め,
光の輝度を上げるための存在となる。

だから,彼女が中心的な役割を果たす余地はない(笑。
ないのだけれど,必要だから出てきたんだろうなあ。

じゃあ,こうしよう。
天吾くんが,窮地に陥る。そして,

そこを認めてしまったら,そうやって生き延びても
もう自分は自分でなくなってしまうという事態になる。

そこに彼女は招かれ,
神聖にして犯されるべきでない自己への殉死を選ぶか,

または,
倫理なき自己の延命を選ぶかを執行役として存在する,と。

まあ,そんなところで(笑。




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主人公,失う人。

次にね,
主人公がどういう物語を通過していくかを

考えてみよう。
村上春樹の世界では,

主人公とは〈失う人〉である。
もう一人の自分ともいうべき友人をなくし(「羊」),

恋人をなくし(「ノルウェイ」),
自分の記憶をなくし(「ワンダーランド」),

妻をなくす(「クロニクル」)。
このように,村上春樹の世界では

主人公は大事なものを順次なくしていかなくてはならない。
では,天吾くんは,なくすべきなにを持っているのだろうか。

まだ1巻103ページなのでよく分からない(笑。
が,予想すると

彼が失うことのできるものは
数学への愛着,予備校の職,ガールフレンド,

そして,書くことへの執着である。
おそらく,小説のリライトをする過程で

彼は小説を書いた真の作者のビジョン,もしくは
小説そのものの世界に拉致されて,書く必要がなくなるという

事態に陥ってしまうのではないだろうか。
書くことと,記憶と,自分のアイデンティティが

そのまま消されていくという事態に進んでいくのではないかと
いう気がする。

そこに,〈ぼくの言葉〉のようなものが
出現して,天吾くんを救うのではないだろうか,

よく分からんが(笑。
まあ,事態としてはそうなると予想しておこう。


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独身者と妻帯者。

まずね,
主人公の比較をしてみよう。

「クロニクル」では,主人公は僕,
オカダ・トオル。

僕には,妻がいる。
「1Q84」では,天吾。

独身者で,人妻のガールフレンドがいる。
この時点で,すでに「1Q84」は「クロニクル」を越えられない(笑。

なぜならば,
村上春樹の世界では,

個体間の干渉/非干渉というのが,
大きなテーマとなっている。

そのなかで,妻帯して結婚生活を持続しようとする意志を持つ
主人公が登場することは極めて,希有。

そのまれなことに接近したから,
「ねじまき鳥クロニクル」は,

深みをもつことができたのだ。
天吾くんでは,物語の深みを背負うのが

困難ではないのか,
そう予想しておこう(笑。
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雑念を払う(笑。

雑念を払うためには,
しっかり考えることだよね(笑。

「クロニクル」を下敷きにして,
「1Q84」の展開を考えるとしよう。
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