わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ウサギ小屋とミンカ

2018-12-20 | アメリカのニュース
 かつて、日本がバブルでブイブイいわせてた(←死語)頃、アメリカ人はやっかんで、日本人はウサギ小屋に住んでる、などと言っていたものでした。まさに、その世代が今やシニアとなり、高齢者向け住宅難に悩む今のご時世、新たに注目されいるのが、Minkaだ、というニュースをラジオで聴きました。Minkaとは、タイニー・ハウスを、高齢者にも使いやすいようにアレンジした一軒家のことで、このプロジェクトの提唱者、ビル・トマス教授が命名しました。トマス教授が、Minkaについて説明しているページはこちらから。内部の写真も見られます。



 ここ数年、注目され始めたタイニー・ハウスとは、その名の通り「Tiny(小さい、Smallより更に小さい)」家のこと。マンションのワンベッドルーム程度で大きさの戸建てです。なんで集合住宅じゃなくて、わざわざ戸建て?という疑問は湧きますが、アメリカは土地がたくさんあるからいいのか?Tiny Houseで画像検索すると、トレーラーハウスのように車輪のついた家が多く出てきますが、引っ越しの多い私など、これならカタツムリみたいに家ごと移動できるな、と、ちょっと惹かれます。

 ただし、タイニーハウスは床面積が小さいので、縦の空間を活用したデザインが多く、高齢者には使いにくい。そこを、段差を無くす等、高齢者向けに設計し、高齢者向けサービスを備えたコミュニティーで、コンパクトながらも独立した生活を提供するというコンセプト。日本の「民家」のような小さな家が寄り添う集落で、コミュニティーの住民が各々を支えながら暮らす、というアイデアから「Minka」と名付けたのだそうです。

 いや、だからなんでわざわざ、集合住宅じゃなくて戸建て?と、私は思っちゃうのですが、独立精神旺盛なアメリカ人にとっては、自分自身の家というものが重要なのかな。しかし、日本の住宅を馬鹿にしてた連中が、それこそウサギ小屋的な小さな家に住むって、ブーメランを感じる…

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