里山・燦のものがたり

瀬戸内海の里山で生息する里山犬・燦(ダルメシアン)の活動
ものがたりです

団栗の旅立ち

2018年11月19日 | 
何時もの散歩道も大分秋が深まって来ました。
多くの田んぼはトラクターで田をならし来年に向けて一休みです。


ところが所々の田んぼで、
二番穂が出てたわわに実を生らし今にも収穫せよと頭を垂れています。




高速道路沿いのコナラやクヌギ類は茶褐色の葉っぱをいっぱい落としています。
フェンスの中に留まるものや、


フェンスの外の側溝の中で留まっているもの。


そして道路に落ちて風で飛ばされて何処かへさまよって行ったものと様々です。
溜池の多い土地柄ですから、
中には独りで水面を漂い何時しか水中に没したりするかも知れません。(表題写真)

葉っぱの他にもう一つの落とし物が有ります。
ハカマの様な揺りかごと一緒に落ちて、さらにそこから飛び出して転がっている団栗です。




揺りかごと別れた団栗は、同じ木の下の斜面とか近くの道路に転げ出て車のタイヤで潰されたり、
また更に続けて転げてお池に入ってぽっちゃんと水面を漂ったりと旅立つ先は様々です。
この中の幾つかが見事な大人の樹に生長するのはそう遠くないかも知れません。
長のお別れに暫し遊んであげました。


薄いピンクの花を咲かせ、
この世にお釈迦様の世界を見せてくれていた蓮池も茶色の世界へと変身し、
文字通りお釈迦になってしまいました。
輪廻転生また来年蘇る事でしょう。


里山では旅立つものばかりでは有りません。
溜池には旅から辿り着いたものも居ます。




散歩の途中で去り行く晩秋の風景の一コマを見せて頂きました。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
燦さんへ (くりまんじゅう)
2018-11-19 17:57:57
二番穂とはこちらで言う二番口のことですね。
稲を刈ったあとの切り株から生え ちゃんとお米になっています。
私が子どもの頃は家でニワトリを飼っていましたので
二番口は彼らのご馳走になりました。
そちらもすっかり冬景色ですね。こちらも水辺には
冬の渡り鳥が来ています。今夜から冷えそうです。
くりまんじゅう さんへ (燦)
2018-11-19 22:22:49
正式な名前は何というのかわ分かりませんが、二番手の稲穂と言う事で。
この田んぼを目当てにスズメ達も見かけます。

そちらでは、ニワトリにとって良い餌になっていたんでしょうね。

夏場はあまり見かけないカモ達はこの時期になるとあちこちの溜池で沢山居ついています。冬はこれからですからね。
晩秋の里山スケッチ。 (ととろ)
2018-11-20 08:41:35
燦さま、晩秋の里山、寒い冬が来る前のひととき、
ああ、晩秋だな、里山だなと拝見しました。

二番子というのですね。二毛作というのは知っていましたが。これは普通にお米としては食べられなくて、雀たちの
ご馳走になるのでしょうか。

大宰府に戻った頃どんぐり、四王寺山ふもとの秋の森で、拾って【ととろの森】を作りました。可愛くて飾っていましたが流石に古くなって。

 晩秋は日暮れも早いし、なんとなく物悲しくなります。
ととろ さんへ (燦)
2018-11-20 17:04:20
二番穂は多分実入りがあまり良く無くて収穫しても普通に食べるには美味しくないのではと思います。

クサハラには、コナラ、アベマキ、クヌギ等のドングリの樹を何本か苗から植えていて、大分大きくなっています。
ととろの森までいかなくって、「子ととろの森」位になっています。

夕暮れになると肌寒くなって少し寂しい感じがしますね。
こんにちは (多摩NTの住人)
2018-11-22 08:32:38
「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」、人間、かくありたいものです。ドングリ探しは楽しいですね。どんぐりころころの歌で、ドジョウを困らせたドングリは、あとから別の作詞家が、リスがお山に連れ戻したということにしてハッピーエンドになったのですが、更に桂三枝(現:文枝)さんが、戻ったお山では仲間がみんないなくなり、寂しくなってまたドジョウに会いに転がったというふうにしたようです。
多摩NTの住人 さんへ (燦)
2018-11-22 10:49:11
TVでは毎日誰かが頭を垂れて情けないですが、それに引き換え稲穂は二度も謙虚に頭を垂れて逞しい力強さを感じさせてくれますね。

団栗の旅立ちは、結構奥深くまでお話が続いて居たんですね。ドジョウに会ったその後またリスがお山に連れて行ったりするとこの旅は永遠と続きそうですね。
どんぐり (ぶちょうほう)
2018-12-18 08:04:47
燦様 こんにちは
団栗拾いはいくつになっても楽しいものですね。
今年は9月初めの台風で実が落とされていましたので、やや小さめのものが拾えました。
沢山拾って、孫がお世話になった保育園に届けたり、小学校の学童保育所に届けたりしています。
こういうものが、結構喜ばれるのですね。
団栗人形や独楽などを作っているようです。
実にツヤのあるうちは美しいのですが、乾いてくるとひび割れしてきて段々飽きられてしまいます。
これが簡単にあく抜き出来て食べられると良いのですが・・・。
ぶちょうほう さんへ (燦)
2018-12-18 16:42:21
こちらではどんぐり銀行と言うのが県にあり、ある程度貯まると数により苗木に替えてくれるそうです。
100どんぐりでケヤキ一本とか。

里山の動物達はどんぐりのあく等は気にならないのでしょうかね。平気で食べていますものね。

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