昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日おじいさんが芝刈りの帰り道にワナにかかった白い鳥を見つけ、
かわいそうに思ったおじいさんはワナから外して助けてあげました。
その鳥は、足を怪我していましたがうれしそうに頭上を一回りした後、
向こうの山の方へ飛んで行きました。
家に帰り着き、おばあさんにその事を話すと
良い事をしましたね。ワナで傷ついた足も早く良くなるといいですねとその鳥を気遣いました。
その夜
戸を叩く音がするので開けてみると若い娘が立っており
「私は昼間助けた頂いた鳥です。お礼をしたくて伺いました。
少しの間、部屋をお借りできないでしょうか?
そして、その間は決して覗かないでください。」
と言うやいなや奥の部屋へ入って行きました。
するとガタガタ、ゴトゴト、ガタピシと音が聞こえてきます。
しばらくすると何も音がしなくなりました。
おじいさんとおばあさんは気になりながらも
覗かないでと言われていたのでそのまま朝を迎えました。
さて、あの娘はいったい何をしていたのかと部屋の戸を開けると、娘の姿はありません。
そして、箪笥の引出しが出しっぱなしになって中身が荒らされていました。
そう
あの白い鳥は
サギだったのです。