★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

濱神社弁財天を訪ねる(香川の神社174)

2018-06-28 23:35:14 | 神社仏閣


155号線沿いに詰田川を東にゆくとあるのは濱神社。鳥居の額には「濱神社/弁財天」と二行書き。新しい額ですが、鳥居そのものが平成七年のもの。弁財天講世話人が寄進している。

 

注連石は大正十五年のもの。



拝殿。平成八年に立てられたものらしいです。



本殿。

 

かっこがよい狛犬。昭和八年。



案内板曰く、

「昔の秋祭りには「あばれ神輿」、新開地区奉納の大人と子供の「ちょうさ」と獅子、高須地区奉納の獅子などが出て、現在の県道牟礼中新線を春日川橋までお下がりで練っていた。また沿道にはいろいろな露店がたくさん出て大変な賑わいであった。しかし、昭和三十二年ごろから交通事情のため県道が使用できなくなり、お下がりは取りやめになった。」


またモータリゼーションかっ

祭神は、「市杵嶋姫命」。神仏習合では「弁財天」ということになっておった方であります。まあ、どうでもよろしいのですが、なにしろ、アマテラスがスサノオの剣をがぶりと噛んだところ霧がしゅわっと吹き出した、それがこのお方。海上神、というか、おそらくただのエイチツーオー。とりあえず、みんな湾口や泉にこのお方を祀ったのであった、ここも濱神社。弁天は言わずとしれた水の化身。弁天さんといい、市杵嶋姫命といい、結局は彼らは水なのであって、濱神社でも弁天宮でも名称は本当はどうでもよかった――のかもしれない。がっ、戦時下の『香川県神社誌』はただの「濱神社」だが、戦後には、やっぱり弁財天という強力な漢字の意味的重力が勝って、額にもつい書かれてしまうのであった。



地神さん。大宮姫命、太田命、大己貴命、稲蒼魂命、保食命。ちょっと珍しいこの組み合わせ。


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