ハナミズキの花だより、鳥だより

山野草や野鳥に出会えた喜びを絵日記風につづります。

冬鳥来たる

2018年11月30日 | 野鳥

季節は朔風払葉(きたかぜ木の葉をはらう)の候
ところが関東に冬の訪れを知らせる木枯らし1号が来る気配はありません
それでも朝夕の冷え込みで茅ヶ崎里山公園のモミジやクヌギが鮮やかに色づきとても奇麗になっています


「茅ヶ崎市の野鳥」のシジュウガラが餌を探して
ピィーッ、ジキジキジキジキとしきりに地鳴きしながら忙しく動き回ります

里山の芹沢の池に冬鳥のオシドリが一羽
冬鳥来たる

カルガモの群れから離れ
竹の葉に覆われた池の渕に身を潜めている
塒に戻れなかった迷子のオシドリの仮の宿か?
この冬、初見のオシドリです

 谷戸のアシ原の中でひと際高い木の頂きで
シメ(♀)が四方八方周りを窺がっている
この鳥も冬の鳥

シメのメスは嘴と目の間の黒い斑がありません
こちらもこの冬の初見です 
ホオジロ、カシラダカ、アオジなどの鳥たちももうすぐやって来るはずです

 里山のあちらこちらに移動しながら鳥を探していると
広場の柵の丸太杭にジョウビタキが突然登場し不思議そうにこちらを見つめる仕草
黄葉のきらめきが眩しい

広場の柵の杭から杭へと移動しながら
縄張り内に侵入者がいないかパトロールしている

餌を探しにヤマガラがハンノキに
松ぼっくりに似た実をつついて種子を口にしています

 いつもの水飲み・水浴び場 はヤマガラ、メジロ、エナガ、シジュウガラで日帰り温泉状態です


黒くてつぶらな瞳
スマートな長い尾
野鳥の中でもひときわ小さくて愛くるしいエナガは
バードウォッチャーのハートを鷲掴みします
  

小さな野鳥が見せるその時々の可愛い仕草
一瞬の特別の表情をカメラ越しに捉える醍醐味を味わいたくて
今日も里山に足を運びます

周りの音に耳を傾けながら
野鳥が現れるのをのんびりじっと待つ
やって来てもせわしく動くので、現場では落ち着いてじっくりと観ることは出来ません

自宅でくつろぎながらその日の写真の出来映えを見ていて
空気感や季節感も一緒に、その一瞬をカメラに運よく収めたお気に入りのものがあると
フィールドで味わえなかった至福と云っても良い程の気分に満たされます

 やがて太陽が西に傾く頃、今日の写真の出来がどうなのか思い浮かべながら色づいた木々の公園を後にするのです

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里山の秋の野鳥たち

2018年11月18日 | 野鳥

 立冬が過ぎ暦の上ではもう冬のはじまり
そう言えばもう北の国では初雪の便りをTVで報道していましたが、
ここ県立茅ヶ崎里山公園・平成の森の紅葉・黄葉は始まったばかり、木々はまだ秋の装い

 散歩する人の姿も落ち葉のベンチに座る人もいない静かな秋の夕暮れ

いつもはバードウォッチャーで賑わうスポットにも今は誰一人いない

深まりゆく秋を感じさせるクヌギの黄葉

野鳥たちの水飲み・水浴び場にメジロのカップルがやってきました

 仲良く無邪気に水浴びを楽しんでいます
気持ち良さそうです

 順番を待っているのかヤマガラが枝の上で右に左に行ったり来たり

 高い梢でしきりに囀るジョウビタキ
誰かを呼んでいるのか、それとも.....

 そこに突然の訪問者

一見、カッコウの幼鳥のようです
カッコウ・ホトトギス・ツツドリは見た目では判別が難しい野鳥
後頭部の白い羽、胸の横斑と下尾筒の特徴、体の大きさでカッコウの若様ではないかと
この鳥は夏鳥、山は寒くなって来たから里に下りて来たのでしょうか?

 コジュケイの家族が草むらから堂々と姿を見せて数メートル先を警戒することなく行進
脅かしてはいけないと観ている私が緊張しています

 コジュケイが塒に姿を消すと聞こえるのは落ち葉の擦れ合う音だけ
紅葉の木の上遠く上弦の月がかかります

 先ほどのジョウビタキが里山に沈む夕陽を眺めている
セイタカアワダチソウとススキの穂が揺れる秋の夕暮れです

 

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ヤマホトトギス ~ 千貫門遊歩道 ~

2018年11月14日 | みんなの花図鑑

秋晴れの空を眺めていると、ふと、「今日は夕焼けが綺麗だろうなぁ...、そうだ夕焼けを見に行こう。」と思い立ち、西伊豆の大田子(おおたご)海岸へ。
途中松崎町の『千貫門』に立ち寄りました。

「野猿に注意」の掲示があるとても静かな遊歩道を千貫門海岸へと進みます。
民家が近くにあるのですが遊歩道には我々だけ、静かな林から突然ゴソゴソッと音がすると思わず緊張させられる遊歩道。
その道の傍らにヤマホトトギスがひっそりと咲いていました。

ヤマホトトギス/ユリ科/ホトトギス属

ホトトギスの花は普通内側に紅紫色斑点が密集するようですが、この花は斑点の紅色っぽい部分が花弁先端に見えるだけで他は全体に青紫色をしていました。
アジサイのように土壌で色が変わるのでしょうか。

一つだけタチツボスミレも咲いていました。
これから冬に向かうと云うのにあわて者、気の早いことと思いながらも咲いていてくれてありがとうの気持ち。

タチツボスミレ/スミレ科/スミレ属

海岸側に出ると駿河湾の広がりと烏帽子山、千貫門がドーンと目に入ってきます。
地球の地殻の活動で100万年前に本州に伊豆半島がぶつかり、悠久の時をかけて、このような風景を生みだしたと思うと、「これぞ神の力」と地球の底知れない力を実感します。

ボーリングのボール大のゴロタ石だらけの千貫門の海岸、透明度が高くエメラルドグリーンの海が広がる海岸線は美しい。

千貫門(せんがんもん)は、海食洞が岩の中央部にあるその形から、「海の鳥居」とも呼ばれ、古くから烏帽子山にある雲見浅間神社の門に見立てて「浅間門(せんげんもん)」とされていましたが、『見る価値が千貫文にも値する』と云う意味から現在の名で呼ばれるようになりました。火山の根の一部である千貫門には、マグマが冷えるときの体積収縮によってできた「柱状節理」が複雑に折り重なり、迫力ある姿を演出しています。《伊豆半島ジオパーク掲示板より》

日が西に傾き出したので大田子海岸へ急いで向かいます。
夕陽のシーズンでは無いので大田子海岸は地元の親子が夕陽を眺めているだけで、とても閑散としています。
左から尊の島、田子島(男島&女島)、メガネッチョ(ゴジラ岩とも)、男島と女島の間に夕日が沈む頃がベストと言われています。
太陽が水平線に近づくにつれ空がオレンジ色に染まりだし、女島の灯台の明りの明るさが次第に増してくる。

夕焼けを背景に田子島、メガネッチョがシルエットで浮かぶ。
「日本の夕陽百選」の一つ、大田子海岸の夕陽が水平線に全て沈み、やがて深いしじまが海岸を包みます。

思いがけずヤマホトトギスやスミレの花との出会いや久しぶりの夕焼けを楽しめて、ハートウォーミングな映画を見終えた後に似たような気持ちで大田子海岸を後にしました。

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