
「あの山」の頂上は、風が強すぎて木が生きてくことができないんだそうです。
深い、深い森の中を登って、登って、登って、急に開けた白い空間。
山頂までの直線距離は、100m弱といったところ。
ここで初めて、「あの山」の頂上を自分の目でとらえます。
「ここまで来たら、ほぼ着いたようなもんだよ」
しかし、それでも、ここまで来ても、ここにはいられるのに、山頂にはいられない。だって、風が強すぎるから。
そんなことも、珍しくないようです。
運がいいことに、この日は風もそこまで強くなく、空も晴れていて、
頂上で、「あの山」に週3で通うMr.あの山が作ってくれたホットサンドをおいしくいただくことができました。

冬の山を登りながら、森の表情が変わっていき、気持ちが変わっていくのを感じました。
山頂に近づくにつれて、僕は森の表情を、恐ろしいと感じるようになりました。
決して、我々のことを傷つけようとしているわけでもなく、嫌っているようでもなく、
ただ、自分の小ささを感じ、木々の枝々の先端からすらも溢れ出る力強さに魅せられ、
その大きさに、恐ろしさを感じていました。
帰りは、あっという間。一生懸命登ってきたことがむなしくなるくらい、一瞬です。
もう一度、テレマークスキーを楽しむために、そして、
今もどこかで寒さに凍えているであろう僕の携帯を見つけに行くために、
Mr.あの山さん、またよろしくお願いします。
楽しさに溢れた時間をありがとうございました。
お邪魔しました。
こりんご






