最近、オークションで興味深い動きが出てきた。清朝時代のブロンズ像を中国人が落札して、本来は中国の文化財だからオークションの代金は支払わない、と主張している。またインドのガンジーの遺品が出品され、ガンジーの遺族が不快感を表明した。
いずれも、植民地時代に欧米に流出した文化財や貴重なもので、そういったものがいくら個人の所有とはいえ、堂々とオークションに出品する感覚はいかがなものか。
そろそろ欧米が帝国主義によって世界を収奪してきた歴史を反省する時期に入ってきたのだろう。ある意味、そうした歴史は欧米の弱みではあるが、そうした声がかつての植民地からあがってきている。
欧米の著名な美術館や博物館に並んでいる美術品は、かつての植民地のものならば、本来そこにあるべきではないだろう。むろん個人所有のものが、人から人の手に渡って、最終的に美術品として陳列されている経緯はあろう。しかし、騒乱のドサクサにまぎれて、盗まれたり安値で売られたりしたケースも多くあったろう。
全世界的に、そうした人類にとって貴重な財産を、いちど入手先をさかのぼって調べ、不当な手段で入手したものならば、本来あるべき国や場所に返還することも必要ではないだろうか。
実際、日本の浮世絵もかなり流出しているし、仏像なども明治時代からの廃仏毀釈によって寺院の経営が苦しくなって手放した例は多い。
そうした再配置によって、人類は本当の意味で、国が他の国に犯した歴史的な犯罪と向き合うことができるのではないか。
オークションに出品する自由はあるにしろ、その品がどういった経緯で出品されるようになったのか。オークション会社か、そうした調査を委託された組織が調べ、その正当性がない場合は、出品させない見識を示すべきだろう。
同時に、本来の所有者と現在の所有者との調整もして、適正な価格で譲渡できるようにもする必要があるだろう。
その経緯を公開することによって、これまで欧米が行なってきた世界的な収奪の暗部に一定の光を当てることができる。そこから18世紀から続いた帝国主義の戦争の歴史の総括ができるのではないかと思う。
カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村
いずれも、植民地時代に欧米に流出した文化財や貴重なもので、そういったものがいくら個人の所有とはいえ、堂々とオークションに出品する感覚はいかがなものか。
そろそろ欧米が帝国主義によって世界を収奪してきた歴史を反省する時期に入ってきたのだろう。ある意味、そうした歴史は欧米の弱みではあるが、そうした声がかつての植民地からあがってきている。
欧米の著名な美術館や博物館に並んでいる美術品は、かつての植民地のものならば、本来そこにあるべきではないだろう。むろん個人所有のものが、人から人の手に渡って、最終的に美術品として陳列されている経緯はあろう。しかし、騒乱のドサクサにまぎれて、盗まれたり安値で売られたりしたケースも多くあったろう。
全世界的に、そうした人類にとって貴重な財産を、いちど入手先をさかのぼって調べ、不当な手段で入手したものならば、本来あるべき国や場所に返還することも必要ではないだろうか。
実際、日本の浮世絵もかなり流出しているし、仏像なども明治時代からの廃仏毀釈によって寺院の経営が苦しくなって手放した例は多い。
そうした再配置によって、人類は本当の意味で、国が他の国に犯した歴史的な犯罪と向き合うことができるのではないか。
オークションに出品する自由はあるにしろ、その品がどういった経緯で出品されるようになったのか。オークション会社か、そうした調査を委託された組織が調べ、その正当性がない場合は、出品させない見識を示すべきだろう。
同時に、本来の所有者と現在の所有者との調整もして、適正な価格で譲渡できるようにもする必要があるだろう。
その経緯を公開することによって、これまで欧米が行なってきた世界的な収奪の暗部に一定の光を当てることができる。そこから18世紀から続いた帝国主義の戦争の歴史の総括ができるのではないかと思う。
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