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今月の朝生は・・・櫻井よしこが初登場&6人という少人数制

2010-11-27 05:29:29 | Weblog
朝まで生テレビ 2010年11月「緊急激論!日中関係と朝鮮有事!!」

パネリスト

潮匡人(国家基本問題研究所評議員、元航空自衛官)
加藤嘉一(コラムニスト、北京在住)
櫻井よしこ(ジャーナリスト)
高野孟(ジャーナリスト)
富坂聰(作家)
森本敏(拓殖大学海外事情研究所所長)


桜井よし子が朝生初登場だった。司会と田原の説明によると、今まで何度も櫻井氏には出演オファーを出していたのだが、

「怒鳴り合いになるのがいやなので」

と断っていたそう。そこで今回は、パネリストを6人に絞ることで、それぞれのパネリストがじっくり発言できることにしたとのこと。まあ政治家が呼べなかったのは、国会で問責決議案や補正予算案の採決やら何やらあったからだろう。

ちなみに、今回の朝生は録画であったが、録画だったからと言って政治家が来られるというわけでもなかったのだろう。

前半は北朝鮮による砲撃の話、中盤からは尖閣諸島に対する対応の話(ただし、海上保安官がビデオを流出させた件については全くと言っていいほど話題には出ず)、終盤は、司会の渡辺アナウンサーと長野智子を交えて話したが、長野智子が日本の核武装ネタを切り出したせいでけっこう盛り上がった。


さて感想であるが、さすがに6人しかいないだけあって、櫻井よし子と森本敏の話がじっくり聞けたのは大きな収穫だった。

北朝鮮による砲撃については、森本が「韓国もアメリカも中国も北朝鮮とは本気では戦いたくない。なぜなら勝ってしまうと韓国や中国との併合となり、韓国や中国が最貧国になってしまうからだ」と言い、全員が納得していたようだが、北朝鮮と戦った上で、勝利直前のタイミングで講和条約を結べば問題なかろうに。北朝鮮の問題は、あれだけの国土があるのに、農業技術や工業技術が軍事関係以外は極端に低い、あるいは予算の振り分けが極端に少ないため、未だに安定的に国民を養えていないという点である。北朝鮮の現政権にとって圧倒的に不利な状況で(=外国からの干渉ができる条文を備えた)講和条約を結ぶことで、北朝鮮の状況は、他国と合併しなくても改善できると思うが。軍事関係に極端に多く振り分けられている予算と、キム一族と支配階級が持っている富を吐き出させることで、北朝鮮の貧しさは変わっていくだろうと私は思った。


尖閣諸島問題に関しては、けっこう時間をかけて中国が勝っただの日本が勝っただの、各論者が意見を出していたが、私としては櫻井の

「船長を処分保留のまま本国に帰したことで、『日本は圧力に屈服する国だ』という印象を全世界に与えてしまったことが最大のマイナスだ」

という発言に一番説得力を感じた。この件で「中国は無茶な要求をする国=理屈が通じない国」という印象も全世界に広まったようだが、今後、日本の国土や、全世界にいる日本人の安全を守る際に、

圧力に屈する国

という印象を持たれると、他国や他国のゴロツキ連中は、日本国土や日本人を今以上に狙うようになるだろう。それだけでなく。さまざまな国際交渉の場面においても、日本の発言が軽視されることが多くなり、経済的な面でも今後「しなくてよい苦労」をしなければならなくなる可能性も出てくる。身近な例で言えばマグロの漁獲規制などである。


最後の、日本の核武装ネタに関しては、これまた櫻井がきっぱりと

「日本は核を持たないと決めないことが重要」

と言っていたのが一番正しい意見だと思った。

戦略論として、「核を持たない」と決めることで、日本に圧力をかける国は「日本に核で脅しをかければ日本はいくらでも屈する」という最終結論が簡単に出せるわけで、この計算において「平和を訴える」などの手段は何の役にも立たない。

「向こうが核で脅すなら、こちらもすぐに核を持ちますよ」というフリーハンドの状態を持っておくことで、そのことが「核で脅す」というカードを切らせない抑止力になるわけである。

テレビ朝日の渡辺宜嗣アナが「日本は唯一の被爆国なんだから、核なんて持てないですよ!」と反論するも、

「唯一の被爆国だからこそ、二度と被爆国にならないために核を持つという論理は成り立ちますよ」

とキッパリと反論。渡辺アナは目を白黒させ、しばらく固まっていた。


渡辺アナがリアルの左翼なのかネトサヨなのか知らないが、現状として、リアルの左翼もネトサヨも、「日本は唯一の被爆国だから核を持たない」というフレーズが、理由もなく「最終結論」になっているのだろうな。しかし、そのフレーズが金科玉条(絶対破ってはならない最高のルール)として決まってしまうと、相手側はいくらでも日本に圧力をかけるためのカードが切れるという思考実験ができていないわけだ。この点が、左翼とネトサヨの最大の弱点の一つであろう。

実際に、今は亡き中川昭一氏が数年前に「日本の核武装の可能性を議論すべきだ」と提案したときも、左翼側の予想に大きく反して、私が知る限り全ての世論調査で「議論するのはかまわない」と答えた割合が一番多かったと記憶している。さらに、昨年秋~冬に、岡田外務大臣(当時)が意気揚々と、自民党政権時代の「核密約」を発表したときも、世論は全く動かなかった。

こういう傾向を「日本人は右傾化している」などとレッテルを貼って上から目線で嘆くフリをするのは簡単だが、そんなレッテル貼りをいくら行っても、日本の国土と日本人を守る具体的な戦略が語れなければ、左翼はただのゴミと認識され、結局は支持者を失い、単なるカルト集団になるだけである。


日本の左翼&ネトサヨの論理武装の貧弱さを痛感した朝生であった。

 

 


 

次回は元旦の午前1:30からである。これが今年最後の朝生だったのか・・・

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5 コメント

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コメントを削除させていただきます (白河)
2010-11-28 20:11:03
冒頭のローカルルールにもありますように、
当ブログでは、「匿名」「名無し」「ななし」「通りすがり」などの、匿名的な名前でコメントを書くことをお断りいただいております。

したがって、名前が「通りすがり」となっていた人のコメントを1件削除しました。

あしからずご了承下さい。
爆釣でしたか。 (ykimata)
2010-11-29 08:39:25

白河さん、50万PVおめでとうございます。

話題によっては、通りすがりとか名無しが釣れますね。


左・中・右、いずれに立場にしても、
戦後60年の思考停止からいかに抜け出るかが重要だと感じています。

そのための参考書として、愛読しています。

今後も、読み応えある記事を楽しみにしています。
ありがとうございます。
汗顔の至り (白河)
2010-11-29 19:29:22
ありがとうございます。月一どころか半年以上も放置したこともありますのに、再開したつど何度も読みに来ていただいて、こんなちゃらんぽらんな更新ペースにおつきあいいただいていることだけでも感謝に堪えません。しかも「参考書」「愛読」とは・・・穴があったら入りたいです(*/▽))

このブログは、その場の雰囲気や空気で主張だけを繰り返す「勢い保守」ではなく、つねに理屈づけを大切にすることで、さまざまな考えを持つ方々にとって、理詰めで考える機会になってもらえればいいなと思い、細々と続けております。

「戦後60年の思考停止」という言葉は重いですね。私自身も日教組コテコテの教育を受けてきたのですが、考えれば考えるほどその教育は間違っていたという結論にならざるを得ません。その思考の過程を今後もこのブログに残していければと思います。

ま、昔のようにたまにはゆる~い記事も書きたいですがね(笑)なんかプレッシャーを感じてしまう。

というわけで、季節的に「気まぐれブログ」となるのは変わらないと思うのですが、今後ともよろしくお願いいたします

m(_ _)m
Unknown (ykimata)
2010-12-13 05:21:43
内容の一部ですが、テキスト起こしされてました。

櫻井よしこvs高野孟 11/26放送「朝まで生テレビ」より
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid925.html

日中関係と朝鮮有事 01/11
http://www.youtube.com/watch?v=sOzMfSEtOVw
ありがたや( -人-) (白河)
2010-12-13 19:45:29
おお~情報ありがとうございます^^

くっくりさんの生書き起こしは、TVタックルでの外国人参政権問題でもお世話になりました。やってみるとわかるのですが、これだけ地味でイライラする作業もないのに、いつも頭が下がります。。

高野叩きはいろんな人がやってるので、この高野が「権威」として頼っている孫崎享(まごさき うける)を批判しておきましょう。やっぱりこの人はただの売国バカにすぎませんでしたね。

http://blog.goo.ne.jp/shirakawayofune001/e/605eff2176d660304bfe5f1ec1197798

ここに書いたとおりです。小沢親衛隊の岩上安身(自称ジャーナリスト)ともつながりがあるようなので覚えておくといいかも知れません。

改めて、情報ありがとうございました。

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