続・シニアカップルの経済学
旅の思い出(田淵雪江の手記より その2)
旅の思い出(田淵雪江の手記より その2)
二泊目のホテルの名は「ホテル・ピアノ」でした。
「このホテル雪江さんみたいな名前だね。いっぱい楽しもうね。」
と彼。
「バカね。変なこと言わないでよ。」

はたして、その夜私はピアノになりました。彼の指は私を何度もクライマックスに押し上げる名演奏家なのです。それは彼の本当の優しさだと思います。こんなに感じたのだからもうこれ以上は無理じゃないかと思っている私を彼は時間をかけ私が完全にいくまで手抜きせず何度でも満足させてくれます。そして彼に愛撫されるといつの間にかそれを受け入れ彼の虜になって感じてしまいます。そんな時私は本当に幸せで歳を忘れます。この人と出会えてよかったと感謝し、彼の深い愛情に心身ともゆだねます。
もうすぐ80歳を迎える彼は、いわゆるEDなのです。でも彼の精魂込めた指による愛撫とクンニリングスに私は深い感動を覚えます。以前、私は挿入のないセックスって男性にとってどうなのかしら?と疑問を持ったこともありました。でも彼は
「君が完全に満足することが僕には最高の幸せなんだ。」
と言います。男性を回復させる薬もありますが、彼はそれを使う気はないと言います。私も今のままの彼に全く不満はありません。一途に私に奉仕?してくれる彼に、深い愛情と真実を感じますし、男性らしい「可愛さ」すら感じます。
年金生活者の恋人同士がそれほどお金もかけずにこんなに幸せな生き方ができるのは素晴らしいことです。私は感動して、自分に出来ることで彼を喜ばせたいと思い、口で愛撫してあげます。すると彼は
「雪江さん、とってもいいよ。ありがとう。」と言って腰をくねらせ前後させたりします。私にはそれがどのくらい気持ちいいのか分かりませんが、彼のものはしだいに大きくなり、不完全ながら立ってくるのが分かります。私は彼をもっと喜ばせたくて、出来るだけ工夫し一生懸命愛撫を続けます。あまり長くなると彼は
「若いころと違って僕のはエンドレスだからね、疲れたらやめていいよ。ありがとう。」
と言って強く抱きしめてくれます。
「保夫さんはほんとうに素敵。名ピアニストだわ。」
私は彼の手を取って彼の指を一本一本口づけして、彼の柔らかなものを指でもてあそびます。
「こんなに感じる雪江はほんとに可愛い。愛してるよ。」
幸せな時間がゆっくりと流れ、北海道の最後の夜が更けていきました。
次回のテーマは 「熟年夫婦」 です。
白浜 渚の本
シニア恋愛小説「ピアノ」
シニア恋愛小説「ピアノ」
今年もよろしくお願いいたします。
初コメントありがとうございました。
今年も、自分らしい生き方を続けて行きたいですね。
自分が、彼が勃たなくなっても彼のことも彼の体のことも変わらず大好きだろうな。
と思ってるからかもしれません(*^^*)
しかも、バイアグラ? とか、体に悪そうやから絶対飲んでほしくないんです。。
今年もいろいろ勉強させていただくんで、
よろしくお願いしますネ(^-^)
心の結びつきがあってはじめて深い幸せなセックスになりますよね。心を開いてお互いを大切にしたいものです。
素敵な恋人同士ですね。
そうすると若いみなさんの必死な探求やあがきも見えてきます。
出会いも大切ですが「恋人」を持続することはもっと大切にしたいです。
私も相方の恋人さんに近い身体の状態です。
中折れしたりします。
でも私も雪江さんのように勇気づけられます。
昔から持っていた女性に対する考えがちがっていたことをつくづくと知らされました。
人を本当に愛している女性って、いい人で可愛いですね。
「恋人は他人」が私の信条です。
どんなに親しくても相手の存在そのものを大切にしたい。
そこには「触れ合う」だけでときめきと感動があります。
セックスも同じですね。
抱き会える人が居るだけでも幸せです。