熟年夫婦
あなたは妻に惚れていますか?
あなたは夫と恋をしていますか?
夫婦生活を長年しているといろいろあります。子供のこと、仕事のこと、家計のこと、住まいのこと、ローンのこと、衣服のこと、食べ物のこと、家事のこと、お互いの趣味のこと、夫婦喧嘩のこと・・・
夫婦になった男女を世間はごく当たり前に「一体の存在」としてみます。しかし結婚という手続きをしない男女が一緒にいると「好奇の対象」として見られることが多々あります。まして高齢と言える未婚のカップルには厳しい目を向ける人もあるようです。しかしそのような人たちこそ本当は充実した幸せな日々を送っている「恋人」たちであることが多いのです。
熟年夫婦というとき真っ先に脳裏に浮かぶのは一時盛んに取りざたされた「熟年離婚」という言葉です。そこまで行かなくても、世の男性は三人寄れば自分の妻がいかに自分の意に添わないかを喧伝し、女性は夫の無理解のほどを一人でも多くの人に納得させようと意を用いでいるのが目につきます。また、いわゆる「恐妻家」と言われる人たちは、ご自分にとって奥様がいかに怖くて、逆らえない存在かを強調されます。
しかし、よく聞いているとそのニュアンスは一人ひとりみんな違っています。いかにも憎々し気に夫や妻の悪口を言う方もいれば、言葉とは裏腹に、本当は褒めて話したいのに、わざと悪口っぽく聞こえるように話すなど、本心が見えないような話し方をする方も多いようです。
熟年と言えども「夫婦」であるからには「仲良く」したいのは誰しも異論のない所でしょう。しかし現実には「亭主元気で留守が良い。」とか「ぬれ落ち葉」などと言って、夫婦は外見的にはいかにも「仲良し」ではないことを強調する風習が我が社会の風土にはあるようにも見受けられます。そして、そのためとは言えないまでも、定年後のご家庭では実際お二人が一緒にいるのがなんとなく気づまりであったり、相手がいない時の方が、のびのびできるように感じる方々も居られるようです。
私はシニアのご夫婦にはもう一度「恋人」に戻ることをお勧めします。それは、とりもなおさずお互いが「一体」ではなく「他人同士」になることを意味します。ここではそのような例として、上岡良樹さん、綾乃さんご夫妻のケースをご紹介したいと思います。
上岡さんご夫妻は夫の良樹さんが七十四歳、綾乃さんが二つ歳上の七十六歳で、良樹さんが二十六歳のとき社内恋愛で結婚されました。ご夫妻は男ふたり女ひとりのお子さんを育てられ、それぞれ独立され、今はおふたりで幸せに暮らしておられます。一見なんの変哲もない老夫婦、ですがお二人の四十八年の歩みは壮絶なドラマそのものでした。ここにその全てをご紹介することはできませんが、次回から数回の連載でおふたりが乗り切ってこられた熟年夫婦の危機を「波」と題してお話したいと思います。
次回のテーマは 波(1) です。
あなたは妻に惚れていますか?
あなたは夫と恋をしていますか?
夫婦生活を長年しているといろいろあります。子供のこと、仕事のこと、家計のこと、住まいのこと、ローンのこと、衣服のこと、食べ物のこと、家事のこと、お互いの趣味のこと、夫婦喧嘩のこと・・・
夫婦になった男女を世間はごく当たり前に「一体の存在」としてみます。しかし結婚という手続きをしない男女が一緒にいると「好奇の対象」として見られることが多々あります。まして高齢と言える未婚のカップルには厳しい目を向ける人もあるようです。しかしそのような人たちこそ本当は充実した幸せな日々を送っている「恋人」たちであることが多いのです。
熟年夫婦というとき真っ先に脳裏に浮かぶのは一時盛んに取りざたされた「熟年離婚」という言葉です。そこまで行かなくても、世の男性は三人寄れば自分の妻がいかに自分の意に添わないかを喧伝し、女性は夫の無理解のほどを一人でも多くの人に納得させようと意を用いでいるのが目につきます。また、いわゆる「恐妻家」と言われる人たちは、ご自分にとって奥様がいかに怖くて、逆らえない存在かを強調されます。
しかし、よく聞いているとそのニュアンスは一人ひとりみんな違っています。いかにも憎々し気に夫や妻の悪口を言う方もいれば、言葉とは裏腹に、本当は褒めて話したいのに、わざと悪口っぽく聞こえるように話すなど、本心が見えないような話し方をする方も多いようです。
熟年と言えども「夫婦」であるからには「仲良く」したいのは誰しも異論のない所でしょう。しかし現実には「亭主元気で留守が良い。」とか「ぬれ落ち葉」などと言って、夫婦は外見的にはいかにも「仲良し」ではないことを強調する風習が我が社会の風土にはあるようにも見受けられます。そして、そのためとは言えないまでも、定年後のご家庭では実際お二人が一緒にいるのがなんとなく気づまりであったり、相手がいない時の方が、のびのびできるように感じる方々も居られるようです。
私はシニアのご夫婦にはもう一度「恋人」に戻ることをお勧めします。それは、とりもなおさずお互いが「一体」ではなく「他人同士」になることを意味します。ここではそのような例として、上岡良樹さん、綾乃さんご夫妻のケースをご紹介したいと思います。
上岡さんご夫妻は夫の良樹さんが七十四歳、綾乃さんが二つ歳上の七十六歳で、良樹さんが二十六歳のとき社内恋愛で結婚されました。ご夫妻は男ふたり女ひとりのお子さんを育てられ、それぞれ独立され、今はおふたりで幸せに暮らしておられます。一見なんの変哲もない老夫婦、ですがお二人の四十八年の歩みは壮絶なドラマそのものでした。ここにその全てをご紹介することはできませんが、次回から数回の連載でおふたりが乗り切ってこられた熟年夫婦の危機を「波」と題してお話したいと思います。
次回のテーマは 波(1) です。
白浜 渚の本
シニア恋愛小説「ピアノ」
シニア恋愛小説「ピアノ」
ある意味でリセットして恋人のようになれれば最高だと想いました。
そうですね。
年齢に関係なく「恋人は他人」は私の永遠のテーマです。
相手を大切に思うことからすべてが始まうように思います。
お互い 水か空気のような存在に想っていた相手に新鮮な想いよみがえってくる感じがしますね。
いい発想の転換をありがとうございました。
私は78歳でつまは74歳の平凡な夫婦です。
今や超高齢化時代!
まさにシニアの時代ですよね。
過去にとらわれず、新しい幸せを切り開いていく気概を持って生きたいです。