塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おしゃべりな本たち 三十六人歌合

2021-11-30 05:40:54 |  ミュージアム巡り_2021
 次の書は、戦国時代末期の公爵・近衛前久自筆と伝わる三十六歌
仙の和歌を左右に配置して歌合形式にした「三十六人歌合」(写年:
文禄3年・1594、旧蔵者:京都学習院)。

 表紙は牡丹模様の緞子を用い、霞模様の風流な題簽が貼られてい
る。見返しの龍虎の図は幕府御用絵師の狩野探幽が描き、題簽文字
は関白・太政大臣を務めた前久の孫で御水尾天皇の実弟・近衛信尋に
よる。贅を尽くした究極の見返りと言える。

NAJ(千代田区北の丸公園3-2)
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