塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 故宮200選 玉璧

2012-01-08 06:29:56 | ミュージアム巡り_2012
 前三世紀・戦国時代の「玉璧」(ぎょくへき)に目が止まった。
写真上は玉璧、下の左が紫檀台座木枠にはめ込まれた玉璧で、右
は専用の台座木枠。玉璧は直径17cm、厚さ6mmのサイズ。
 玉璧は、古代皇帝が朝覲や祭祀、葬送等の儀式に用いた玉器。璧
とは平で中央に穴の開いた宝玉のこと。キズのない玉の意から“完
璧“という言葉が出来ている。
 璧の両面には細密な穀文を浮き彫りで表現して、また研磨されて
ガラス質を持たせている。紫檀の台座にも乾隆帝御題の「漢玉穀璧」
五言詩が金色に配され、台座の中心には乾卦の記号が刻まれている。
 戦国時代、本来用いられた礼制機能の玉璧は、乾隆帝の頃には木
枠にはめて卓上に飾られたようで、古代の機能は失われている。
(東京国立博物館:台東区上野公園13-9)

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