潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes

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「闇の礎」(死のエデュケーション3)

2024-08-17 15:00:00 | 本・小説

 暑いけど頑張って買い出しに行ってきました、。車使用ですが、いったん出たからにはと何軒かハシゴして。

 お魚は空振り(T_T)。店に二度寄ったのですが、盆明けで入荷がなかったのかな。ほかにも見つからないものがあったので、来週再来週と第二ラウンドが必要です。いい袋きゅうりが買えましたよ〜、曲がっててお手頃で。

 

 本、コミック感想週間、今日はこちら>ナオミ・ノヴィク『闇の礎』(静山社)、死のエデュケーションLesson3、最終巻です。昨年秋に邦訳が出ていたのですが気付かなくて、やっと読みました。昨日ちらっと触れましたが、何度も読み返したあとより一度目のあとの今、少し感想とコメントを書いておきますね。

 1,2巻の記事はこちら。

  闇の魔法学校 - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes

  「闇の覚醒」と「銀をつむぐ者」(ナオミ・ノヴィク) - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes

 

 なんというか……「安心して下さい❗️ きれいに終わってますから」とでもいうような最終巻でした。あまりに綺麗すぎてどきどきしながら読んだ私にかなりの脱力感が💧。

 以下、一部内容に触れますので未読の方はネタバレにご注意下さい。

 

 

 

 

 結論から言うと主要キャラはだいたい生存&生還し(オリオン含む)、エル(ガラドリエル)の父方の一族とは和解し、目玉さらいや自治領の秘密も解明されて、伏線回収に終始した巻でした。なので読み終わるともう一度1巻から読み返したくなります(手元にないのが残念!!)。

 2巻ラストの・クリフハンガーで「絶対にこのまま終わるはずがない」とは思っていましたが、オリオンは助けられました。……いろんな意味で。最初「え? なんでこんなにあっさり」と不思議でしたが、それが彼の誕生の秘密ゆえだったんですね。あの『趣味:怪物退治』と履歴書に書きたくなるような性分も理由あってのことでした。ええ、おどろおどろしい秘密です。

 自治領の秘密、成り立ちのからくりも知らされると納得です。訳者あとがきにありましたが、ル・グウィンのあれよりも私は日本の『人柱』を連想しました。

 しかしエルの性格というかものの捉え方考え方は相変わらずで。そんな彼女が落ち込んでいるときにリーゼルとゴニョゴニョなことになってしまったのにはびっくり。今回、目玉さらいの犠牲者の描写(思わずリアル画像で想像してしまった💦)といい、ちょっとオトナな内容になってますのでご注意。

 訳者あとがきでもう一つ驚いたのが、ノヴィクが「ハリポタ」の熱心な読者だったということ。魔法学校というとどうしてもそこに回帰する昨今なので意外というほどではありませんが、1巻の感想で「ハリポタをイメージして読み始めると、ビンタを食らうような衝撃があります。」と私書いてますわ。ほんとにそうです。

 

 そうして二日半くらいかけて、それでも一気に読み終えたのですが、ほんとうに伏線を回収して物語を終わらせるのに忙しかった巻という印象でした。そういうわけなので1,2巻ほどのワクワク感はなかったのですが、ある意味1冊丸々かけてエピローグを読んだとすれば納得です。

 

 このあと読み返したらまた別の感想がありそうですが、今回はここまでにしておきます。あ、スコロマンスは復活しましたよ。無事、たぶん。

 

 これで用意していたネタも一段落ですので、明日からは通常記事に戻る予定です。



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