山恋風来坊

生業は植木屋。趣味は山歩き、無農薬有機栽培。この頃は古道を探求し、その道、峠、山を古人に思いをはせながら歩いている。

賢治―この天才宗教人

2018-02-28 21:06:23 | Weblog
    雨水―ふる雪が雨に変わる頃とある

    明日からは三月。二月は年の性も手伝って時間が早い。

    銀河鉄道の旅は時間はゆっくりと進むのだろうか?



    宮沢賢治を育てた父の見た賢治像でもあるし、自分史でもある。

    直木賞受賞作「銀河鉄道の父」門井慶喜著 を読んでみた。

    この父がいなければ賢治の作品は生まれなかったのかも知れない

    そんな事を考えたくなるような作品だ。

     天才を育てるには父の強い生き方が必須の条件なのだろう、

    やはり賢治の父もまた育ての天才だったのかも知れない。

    宮沢家の代々の信仰も賢治には大きな精神の糧になっていたはずである。

    浄土真宗を否定し、日蓮宗の信者になった賢治の遺言で日蓮宗の本を出版する父。

    賢治死後の宗教的葛藤と対話、やがて父は改宗をつぶやく。

    やはりこれは父の愛の証なのだろうか?

    ご一読をお勧めしたい。

    

    

冬の温泉

2018-02-24 19:34:37 | Weblog
    正月には予約が取れなかったランプの宿に泊まった

    足が駄目だという神さんとゆっくりと歩きで

    高峰山経由で宿へ。



    この頃の秘湯、露天風呂ブームで大変な人気の宿になった。



    なんといっても温泉の質がよい。田舎料理もグッド。

    山を歩いた後など効果抜群。特にぬるいが源泉がお勧め。

    田舎料理もグッド。

    野鳥やら狐、リス、テンなども見れる。



    そして私のようなシニアー世代には大旦那の温泉秘話が感動的だった。



    高峰温泉ランプの宿

山とも

2018-02-18 19:42:54 | Weblog
    昨夜は吹雪でかなり強い風が吹いた。

    こんな時は雪は場所によってえらく違いがある。

    吹き溜まりは40㎝、ないところは1cmもない。

    こんな変則な積雪、神さんの山仲間と大林山へ出かけた。



     皆さん久々の再開にまず感激。

     お互いに変わらずに年をとったことを喜び合う。

     抜けがけは許されないのだ。

     足がおかしい人、頭が軽くなった人、脳梗塞を起こした人・・・それにしても

     この元気さはどこから来るのか?



     病み上がりの私としては着いてゆくのがやっと、

     平均古希を越えているのに元気元気!

     日は出ているのに以外に寒い中、トレースがなく、

     ガイドのSさんのラッセルが続く、本当にお疲れ様でした。

     「こんなはずじゃなかった」とSさんの言葉。



     でも好天に恵まれ槍も子槍もはっきり見えました。ありがとう!

     ランボー隊の皆さんお疲れ様でした。
    

    

氷の滝・・・

2018-02-11 17:13:30 | Weblog
    寒の雨は朝まで続き、

    今朝はプラス1.1度に。

    雨上がりの中、孫と滝見物に出かけた。



    大明神の滝。

    筑波大学の菅平高原実験センター内にあり、普段は入ることは出来ないが、

    この冬の時期には観察会が開かれている。



    今回は実験センターのスタッフのご好意で見学させていただいた。

    青白い光に包まれた氷柱薄っすらと曇った空に

    伸びる、約10メートル程あるという。

    脇にも半分ほどの滝、いく筋もの滝も氷の世界。

    食べたくなる人、登りたくなる人、手を合わせたくなる人

    いろいろだろうが、自然の妙にはただ驚きのみ。

    案内してくれたTさんお世話になりました。

    

    

    

    

寒の雨

2018-02-10 20:51:53 | Weblog
    夜になり雨が降りだした。

    昔から「寒の雨は豊作だ」と聞いている。   

    誰が言ったのか不明、いつ頃からか不明。

    でもあたる事があったから、伝えられて来たのだろう。

    諏訪湖御神渡りもそうで今年の作柄はやや良。



     雨の前にと近くの鷲ヶ峰を歩いて来た。



     気温が低いから雪がサラサラ、しかしラッセルは厳しい。

     かなりの積雪で(50センチ位)スノーシューでも一度上の雪をはねないと、

     前に進まない。年も手伝って、ピークまで届かずに戻った。

     それでも雪の山は楽しい。

     明日の朝は雪になるだろうか?

御神渡り

2018-02-07 21:00:23 | Weblog
   年の性もあるが、厳寒が続く。



   お清めの水もご覧のとおりの諏訪大社上社。

   五年ぶりという諏訪湖の御神渡りを見に出かけた

   大変な迫力で氷の盛り上がりが何本か湖面を走る。



   不思議な事に、この氷の競り上がりが南北、と東西に走っている。

   湖面の中ほどを南北に走るぐらいにしか認識していなかったのに 

   3筋が異なる方向に走るのを見て驚いた。

   今年の走る筋などから作物の作柄などが占われ

   今年は天候は「前半は不安定なれども後半は順調」作柄は「やや良」

   経済は「明るい兆しあり」とされた。



   五年ぶりの御神渡りは

   一之御神渡り、二之御神渡りが、南北に。

   佐久之御神渡りが東西に確認され、

   御神渡りを判定する八剣神社の宮司が認定して諏訪大社に報告したという。

   御神渡りは昔から

   上社のタケミナカタの神が下社のヤサカトメの神に会いにくる為と伝えられ、

   佐久の新海神社のオギハギノミコトが湖上で父であるタケミナカタの神と参会する為と伝えられる。

   不思議な神の行事を参観し、諏訪様のご先祖に思いを馳せた。

   

虫捕御用

2018-02-06 17:49:20 | Weblog
   飯田市出身の博物学者・・・田中芳男(1838~1916)

   虫捕御用とは幕府の役人にして、昆虫標本作りを役目にした人。

   もちろん日本初、パリ万国博覧会用に。



   長野県歴史館に出かけてみた、

   植物やら動物の絵もとてもおもしろかったが、

   富国強兵の明治初めに日本の自然を世界に紹介すると言うポリシーには

   驚かざるを得ない。

   世界を知るにはそこに住む人だけでなく、その環境をも知ってもらうことが、

   重要だと今なら思うが、その当時に実行していたのだからすごい。

   「日本博物館の父」と呼ばれているそうだ。



   いつも思うのだが、こういった展示会は写真撮影が禁止になっている。

   著作権の問題なのか、展示品の所有権の問題なのかは何もわからないが、

   日本の文化なり、歴史的事物なのだから許可されてもいいのではと思う。

   

   

汚染除去

2018-02-04 20:44:05 | Weblog
    フクシマ事故で汚染した、子供らから少しでも

    汚染を減らそうと活動している方々が上田にもいる。



    不思議な事に、線量の少ない地域で、安全なものを食べて過ごすと

    子供の体から汚染が減るという。

    この考えのもと、フクシマの子供らを上田に住まわせて少しでも

    汚染を減らし、より健康になってもらおうと活動しているNPO法人が

    小出裕章さんを呼んで講演会を開いた。

    フクシマ事故はまだまだ収束どころか、大変な問題を残して

    進んでいるとのお話だった。



    廃炉の行程しかり、除染の作業しかり、住民の健康調査しかり、すべて問題を忘れさせる方向に

    追いやろうと国は進めている。

    そしてオリンピックの話題ばかりがクローズアップされる。

    私たちは終りなど全く見えないフクシマを忘れてはいけないのだ。

道・・・・

2018-02-03 19:21:41 | Weblog
    やはり雪景色。



    予想通りの雪。寒い日は続く。

    今日は山の会の下見で、その雪の山を歩いて来た。

    ―――若い頃、山歩きから、考古学の遺物を落としていった人々の道が

    どこまで登っているか追ってみたことがある。それは究極のところ

    野獣たちの道そのものであるということになった。―――

    藤森栄一の「峠と路」から引用させてもらった。

    下見山行で道をたどって雪の道を登ってゆくと



    やはり、野獣の道に通じていた。



    藤森は路を辿り、その源泉は獣道に到ることに気づいたと言う。

     昨年まで核軍縮でまとまっていた、U.S.Aは方針を変えて

    低出力核弾頭を開発するという。北朝鮮、ロシアなどに対抗して

    核抑止力を高めたいという。日本ももろ手を挙げて賛成だという。

    広島、長崎で核に対する悲惨さ、恐ろしさ、残虐さを学んだのではなかったか。

    ウランという地球が閉じ込めていた鉱物を掘り出し兵器を開発し

    その結果は人類ばかりか地球の寿命まで縮めてしまう。

    これこそ造物主たる神をも怖れぬ人類のおごり。

    人類に意識と言う大変な力を授けてくれた地球に対する反逆ではないか。

    人の道が獣の道につながっているように、この地球は人類だけのものではない。

    地球がはぐくんできた命は人類だけの遺産ではないのではないか。
    
    地球が授けてくれた「意識」は、自然に還る道を見つけ出す方便だったのではないか。


    

雪の降る夜は・・・・ 

2018-02-01 20:04:12 | Weblog

    昨夜は快晴の空に天体ショー

    この月食、青いリンが見えた。

    欠けないうちに丸い月を見ると、月の周りに青色のリングが出ていた。

    リングは直に消えたがこんな幻想的な月を見たのは初めて。

    変わって今夜は雪がしんしん。

    暦通りには進まない昨今、春はまだのようだ。

    平年の気温などと大きく違う日が続く。

    地球温暖化の影響?で、地域の気候が平年に収まらないらしい。

    明日の天気すらわからぬのに、地球の事などわかるはずがないから

    なんとも言えぬ。


 
    今夜はしんしんと雪が降っている。

    明朝は三水館の朝のようになりそうだ。

    雪の擬音語は、ひらひら、しんしん、ふわふわ、位か、

    ネットで調べると、さくさく、ざくざく、そくそく、ぎらぎら、もっそもそ、がりがり、

    ぎんぎん、びしびし、とたくさんでて来た。

    日本語は豊かだ。

    明朝は三水館の朝のようになりそうだ。