吹く風ネット

無粋(下)

また競艇のほうは、家の近くだということで、アルバイトをしたことがある。
そこでは、やくざ者とケンカしたり、設備を誤って壊したりと、ろくな思い出がない。
そこを辞める時に、「二度とこんなところに来るか!」と思ったものである。
ということで、それ以来、競艇場には行っていない。
当然、舟券は買ったことがない。

さすがにパチンコだけはやったことがある。
だが、あまり勝った覚えはない。
20代の頃に、電車やバスの時間待ちで時々やっていた。
そのため、勝っている時でも、時間の関係ですぐに止めなければならなかった。
ということで、収支計算してみると、きっとマイナスになるだろう。
ああ、そういえば、東京にいた頃にパチンコ屋で置引きやスリに遭っている。
ということは、負けは確実か。
30代以降は、仕事が終わるのが遅くなったせいもあり、パチンコをすることはなくなった。
もちろん元々興味がないので、休みの日に行くこともない。

ぼくの周りにはパチンコの好きな人が多くいるのだが、よく「昨日は○万円勝った」などと言って自慢している。
おそらく相手は「すごい!」などと褒めてもらいたいのだろうが、興味のないぼくは「ああ、そうですか」と素っ気ないことしか言えない。
もしそこで、「どこで勝ったんですか?」などと目を輝かせて言えば、話も弾むのだが、興味のないことに話を合わせるのも気が進まない。
したがって、その人とは、その程度のつき合いでしかなくなる。

誘惑を受けることもある。
「おまえも帰ってから暇やろうが。今はパチンコ屋も遅くまで開いとるんやけ、暇つぶしに行ったらどうか?パチンコの街に住んどるのに、もったいないやないか」
しかし、行かない。
そんな暇があるくらいなら、さっさと日記を書いて、早く寝たほうがいいからだ。

【買う】
何で女遊びすることを、『買う』というのかはわからない。
おそらく赤線の名残なのだろう。
とにかく昔からそういう言い回しになっているので、そう書いておく。
そういえば、ディープ・パープルに、女を買いに行って、そこの娼婦に惚れたという歌がある。
『有名なハードロッカーでも、女を買いに行くのか』と笑ったことがある。
まあ、ここでいう『買う』とは、別に女を買うことを指して言うのではなく、どちらかというと、浮気といった意味合いが強い。

そういう色恋ものというのは、あっさりとは片付かない。
どうしてもズルズルと尾を引くものである。
それがもとで、ストーカー事件に発展したり、訴訟問題に発展したりすることもある。
ぼくは、そんなことに巻き込まれるのはごめんである。

ということで、『買う』だが、ぼくにはそのような気力も、体力も、甲斐性もない。
そんなことに精を出す暇があったら、それこそ、さっさと日記を書いて寝たほうがましである。
しかも、そういうことは秘め事だから、日記のネタには出来ないときている。
つまり『買う』という行為は、日々の生活をすべて日記のネタにしているぼくにとって、自殺行為なのである。

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