吹く風ネット

フランス料理の話

 家から2キロほど離れた場所に、中学の同級生がやっているフランス料理の店がある。味もよく、けっこう評判がいいらしい。聞いた話だと、同級生のちょっとした集まりも、そこでやっているのだそうだ。しかし、ぼくは一度もその店に行ったことがない。

 昨年の一月に同窓会があり、その時その同級生店主に捕まって、
「一度うちの店に来てくれよ」と言われた。
「わかった」とぼくは軽いノリで返事をした。
 しかし、まだ行ってない。彼とは昔色々あったのだが、別に彼が嫌いなわけではないから、行くのに何のためらいもない。

 では何で行ってないのかというと、一つの理由がコロナだ。その同窓会があってからしばらくして、世の中が騒ぎ出した。マスクが不足し、不要不急という言葉が世の中を闊歩する。いろいろ規制が入り、気軽に外食ができなくなった。

 もう一つの理由が、ぼくがフランス料理のことを知らないことにある。以前
『王様のレストラン』というドラマを見たことがあるのだが、料理の名前がえらく難しく、仮に自分が行った時、何を頼んでいいのかわからないだろうと思ったものだ。
 ギャルソンとのやりとりも面倒臭そうに見えた。ぼくとしては、
「はい、いらっしゃい」
「チャンポン大盛りと餃子ね」
 のほうが気が楽でいい。しかし、それはまた別の話。

 さらなる理由が値段だ。聞いた話では、その店、ランチが数千円なんだとか。こちらは、基本ワンコイン、高くても千円までで昼食を済ませている身なのだ。ランチに数千円ってあんた、飲みに行くわけでもないのに。

 彼の店に行くのは、コロナが終息して、ぼくがフランス料理の勉強をして、ランチ数千円を高いと感じないくらい稼いでから、ということになる。しばらく先になりそうだ。

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